「遊園地」から「葬儀場」へ

ABCテレビの報道;


「なんで葬儀場やねん」遊園地跡地の住民説明会が紛糾
9/8(日) 23:25配信ABCテレビ


奈良市の「あやめ池遊園地」の跡地が葬儀場に決まったことに住民から反発が続出し、市が初めて説明会を開きました。

「あやめ池遊園地」は2004年に閉園した後、奈良市が跡地に「文化芸術情報館」を作る計画がありましたが、市は財政状況などを理由に2010年に白紙撤回。ネットオークションを通じて売却し、葬儀場の建設が決まりました。これに住民から反発が続出し、市長出席のもと初の説明会が開かれました。説明会では住民からは「文化なんとかかんとか言うてたんが、なんで葬式屋になりまんねん」「地域住民になんの説明もなく、地域住民の理解もなく、跡地計画ってそんな簡単なものなんですか」「土地を買い戻してほしい」などと批判の声が上がりました。これに対し、仲川げん市長は「今後、冠婚葬祭業者との話し合いの場を持ちたい」などと返答するにとどまりました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190908-00024103-asahibcv-l29

「なんで葬式屋になりまんねん」て、需要があるからでしょう。反対している住民だって、遠からぬうちに、近所に葬儀場があってよかった! と思うようになるかも知れない。たんに高齢化社会だということでなく、平成に入って以降、自宅で葬式を行うという慣習が急速に廃れてしまったということがある*1
「遊園地」が閉じてから15年、「文化芸術情報館」がぽしゃってからそろそろ10年経つ。2004年に生まれた子どもはもう中学を卒業しているわけだ。「反発」の背景には時間がかかりすぎということもあるのではないか。或いは、奈良市が公有地の利用を計画する意志を放棄したこと。勿論、市の方だって、住民に対して、どんな施設が欲しいのか考えたり・提案したりしたことはあるのかい? そういうこともしないで今更いきなり「葬儀場」反対というのは虫が良すぎるぜ、というような言い分があるのかも知れない。