葛飾神社など

葛飾神社のクロマツ」『Ciao』(新京成電鉄)171、p.8、2024


京成西船駅近くにある「葛飾神社」とその隣の「勝間田公園」(船橋市西船5丁目)について。


葛飾明神の創建年代は不詳。昔は現在の場所から北へ8分ほど歩いたところにある市指定文化財の湧水「葛羅の井」の西側に位置し、葛羅の井は「葛飾明神の御手洗の井戸」と呼ばれていたのだとか。1914年に現在の場所に建っていた「熊野神社」と葛飾明神が合祀し、葛飾神社と改称したといわれます。

葛飾神社の隣に子どもたちが元気に遊ぶ「勝間田公園」があります。ここは昭和40年代まで、中山競馬場のあたりを水源とした葛飾*1が流れ込み、農業用水に使用された「勝間田の池」が広がっていました。
遠くに山々を望む風光明媚な地だった勝間田の池は、万葉集の和歌*2に詠まれた奈良の勝間田の池*3になぞらえて、そう呼ばれたのではないかといわれています(後略)
なお、京成西船駅*4は1987年まで「葛飾駅」と呼ばれていた。Wikipediaに曰く、

開業当時、当駅周辺は東葛飾郡葛飾町(その前は葛飾村)であり、元々の駅名は葛飾駅であった。しかし葛飾町は1937年(昭和12年)の合併で船橋市の一部となり、その後1967年(昭和42年)の住居表示実施で周囲の地名が西船橋駅にちなむ「西船」になったこと、また域外の客が東京都葛飾区(旧・南葛飾郡の一部)内の駅と間違えやすいことも要因となり、京成西船駅へと改められた。なお、駅名改称後も駅北側にある船橋市葛飾小学校や船橋市葛飾中学校に「葛飾」の名が残っている他、西船橋駅の南西部には「葛飾町」(二丁目の残部)が町域として残っている。

元々の地名でもあり、長年慣れ親しまれてきた駅名の変更については由緒ある「葛飾」の名を残そうとする住民側と「西船」が定着しているとする京成側と対立した。話し合いの結果、自立式駅名標に(旧葛飾)と書き入れ、葛飾の地名の由来や歴史の案内板を作製して設置することで落ち着いた。取り換えられた旧駅名標は地元(船橋市葛飾小学校)に寄贈された。京成上野方面ホーム上には「葛飾の由来」を示す船橋市の説明板がある。以前の駅名標には「(旧葛飾)」の表記が入っていたが、2010年(平成22年)に更新された際に削除された。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E6%88%90%E8%A5%BF%E8%88%B9%E9%A7%85

ところで、佐倉市にも「勝間田の池」があるのだった*5