木を見て

日本滞在中に従妹一家と一緒に品川プリンスホテルの水族館「アクアパーク」*1に行って海豚のパフォーマンスを観てきた。ちょうど日曜日だったせいもあって、水族館の中はベビーカーのラッシュだった。これだけ見ていると、日本で少子化が進行しているなんて、信じられない。勿論、これは木を見て森を見ずということなのだど。その一方で、高齢化が進行していることが直観的に了解できる光景も存在している。葬儀場の増加。実家の近くの以前所謂〈スーパー銭湯〉だった場所が数年前から葬儀場になっている。まあ昭和の時代は、葬式は大体自宅で行われていたということはあるけれど、周りに葬儀場なんて全然なかった。葬儀場というのは、青山葬儀場とか、政治家や藝能人といった有名人のためにあるのだと思っていた人も多いのでは? 昭和が終わって1990年代に入ると、(東京とその周辺というふうに限定すべきかも知れないけれど)自宅での葬式という慣行が急速に廃れ始め、猫も杓子も葬儀場で葬式をするようになった。住宅地に葬儀場が進出し、縁起でもねぇぜという近隣住民とトラブルになるというのもまあ当たり前か*2