攻める野々村?

朝日新聞』の記事;


東京芸大の准教授、アカハラで停職1カ月に

2016年12月22日17時55分

 東京芸術大(沢和樹学長)は22日、50代の准教授が特定の学生に対して苦痛を与える行為(アカデミック・ハラスメント)を行ったとして、停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。

 同大によると、准教授は2015年春から数カ月間、所属する研究室の学生1人に対して、泣きながら感情的に非難したり、飲み会を断った理由を問いただし、他の学生の前で厳しく非難したりするなどして精神的苦痛を与えた。学生は心身の不調で休学しているという。沢学長は「再発防止に向け啓発活動や信頼回復に全学を挙げて取り組む」とコメントを出した。
http://www.asahi.com/articles/ASJDQ5H8JJDQUTIL02V.html

「泣きながら感情的に非難」て、攻めのポジションに入った野々村竜太郎*1かと一瞬思ったよ。或いは恋愛感情の縺れ。被害者の「学生は心身の不調で休学している」ということだけど、この「50代の准教授」の精神も相当ヴァルネラブルな状態にある筈だよ。
さて、

「デブ」と生徒に連呼、拳で顔殴る 横須賀の中学教諭

前田基行

2016年12月23日07時16分

 神奈川県横須賀市の市立中学校で9月、技術科の20代の男性教諭が授業中に2年生の男子生徒(14)を殴り、「デブ」と暴言を浴びせていたことが学校などへの取材でわかった。市教育委員会体罰として県教委に報告し、有識者らでつくる専門委員会が調査している。

 学校によると、男性教諭は9月15日午前、技術科の授業の際、男子生徒がパソコンに書いた文字を指示通りに消さなかったため口論となり、生徒に向かって「うるせー、デブ」と連呼。その後もみ合いとなり、生徒の頭を机に押さえつけたり、拳で顔を2回殴ったりしたという。

 学校が居合わせた生徒から聞き取ったところ、「教諭が生徒の上半身を机の上に仰向けに押さえつけ、腹を3回、顔を2〜3回殴った」という証言もあった。

 生徒の両親によると、生徒は鼻血を出し、前頭部を打撲。生徒は以前にも教諭ともみ合いになるトラブルがあったという。両親は「体罰は許せない。頭を打撲しているのにすぐに病院に連れて行かず、保護者への連絡もなかった」と話す。

 学校は生徒と保護者に謝罪。校長は「体罰はあってはならないこと。不適切な言動があり、教諭本人には指導した」と話す。教諭は学校の聞き取りに「髪の毛をつかまれるなどし、身の危険を感じたので殴った」と説明したという。(前田基行)
http://www.asahi.com/articles/ASJDQ35YXJDQULOB001.html

タイトルを読む限りでは典型的なパワハラで、如何にもこれはひどい! という印象を受けたりもするのだが、本文を読むと、そう単純でもないようだ。「身の危険を感じ」るような暴力的な生徒にどう対処すべきかという問題。東京藝術大学の先生みたいに、この技術科の先生が「デブ」君を殴らずに「泣きながら感情的に非難した」ら、どうなっていたのだろうか。教育行政上は、その場一旦退いて、スマホ110番して、後は警察に委ねるというのがいちばん無難な対処なのだろうけど、ほんとうにそれでいいのか。まあ先生も20代だということだし、「体罰」というよりも喧嘩として扱うべきなのかも知れない。「デブ」君にとっては、ヤンキーの先輩にため口を利こうとしたらちょっと〆られたという感じだろうか。