烏賊がなものか

NHKの報道;


駅弁「いかめし」大幅値上げへ 記録的不漁のため

8月16日 12時12分


記録的な不漁でイカの価格が高騰しているため、全国的に有名な駅弁の「いかめし」を製造している北海道の食品会社は、76年前の販売開始以来、初めて100円を超える大幅な値上げに踏み切ることになりました。

スルメイカは、海水温の変化などの影響で国内では記録的な不漁が続いていて、加工業者が主な調達先としている南半球でも不漁のため、価格が上昇しています。

このため、全国的に有名な駅弁の「いかめし」を製造している北海道森町の食品会社は、650円の弁当を今月20日から130円、率にして20%値上げすることを決めました。100円を超える値上げは、昭和16年にいかめしの販売を始めて以来、初めてだということです。

この会社の「いかめし」は、東京のデパートで毎年、開かれている駅弁の展示会で、40年以上、売り上げトップになるなど高い人気を誇っています。「いかめし阿部商店」*1の杉山栄二専務は「製造休止も考えたが、伝統の味を絶やさないよう値上げを決めた」と話しています。

北海道の南部では、観光シーズンのまっただ中に名産の駅弁が値上げを余儀なくされた一方、イカの加工工場では仕入れ価格の上昇分を販売価格に転嫁できず、経営が厳しい業者も多く、イカの不漁が地域の産業に大きな影響を及ぼしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170816/k10011101391000.html

スルメイカが「記録的な不漁」なんだ! ただし、北海道北部は例外的に豊漁;


スルメイカ求め稚内沖合に全国から漁船集結」http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170815/k10011099801000.html
スルメイカが大ピンチ!」https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2017/06/0609.html


ところで、農林水産省の統計によれば、元号が平成になってから、数回かのリバウンドはあるものの、スルメイカの漁獲高は基本的には下降傾向にあるわけだ。上の報道でも「海水温の変化」ということが言及されているけど、要するに地球温暖化の効果ということ?
さて、「いかめし」について;


函館本線森駅の駅弁調製業者だった阿部弁当店(現在のいかめし阿部商店)が、第二次世界大戦中の1941年、戦時体制による食糧統制で米が不足していたために、当時豊漁だったスルメイカを用いて米を節約しても作れる料理として考案した。1941年当時の森駅は鉄道交通の要衝として、ソ連の侵攻に備えて北海道に配置された若い兵士たちを乗せた列車が乗り入れていた。そのため駅弁として売り出したところ、もち米入りで腹持ちが良いと評判を呼んだという。

戦後の1966年に京王百貨店で『第1回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会』が行われ、阿部弁当店はこの大会に烏賊飯を出品した。第2回には早くも売り上げ1位となり、以後同大会をはじめとする「駅弁大会」の常連となった。これによって「いかめし」は徐々に森町名物あるいは北海道名物として全国的に知られるようになった。

現在では阿部商店以外の業者も製造販売しており、催事や通信販売でレトルトパックになったものが容易に入手できる。本州でも新潟県長岡駅など、イカの産地では同様の駅弁が販売されている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%83%8F%E8%B3%8A%E9%A3%AF