山猫ではなく

朝日新聞』の記事;


もしかしてニホンカワウソ対馬で撮影 12年に絶滅種

神田明美、小坪遊

2017年8月17日10時51分

 長崎県対馬で今年2月、カワウソとみられる動物を琉球大学が撮影し、17日、映像を公開した。国内に生息していたニホンカワウソは絶滅したとされており、今回見つかった個体が、どの種かは確認できていない。今後詳しく調べるとともに、環境省もフンなどの試料を探している。

 ニホンカワウソはかつて北海道、本州、四国、九州の沿岸や河川に生息していたが、毛皮目当ての乱獲や水質汚染で激減。高知県内で1979年に見つかり、写真が撮影されたのが、公式の最後の目撃となった。

 環境省は2012年、ニホンカワウソの二つの亜種(北海道亜種と本州以南亜種)ともに絶滅種とした。だが、その後も、イタチやミンク、大型のネズミの仲間のヌートリアなどと見間違った「目撃情報」は国内各地で出ていた。

 哺乳類の専門家らによると、今回の個体は、ニホンカワウソの可能性とともに、飼育されていたカワウソが逃げ出した可能性や、韓国などの海岸に生息するユーラシアカワウソが流れ着いた可能性も考えられるという。1989年には北海道旭川市でカワウソの死体が発見されたが、その後の調査で飼育されていた個体と判明した。

 国内の水族館やペットとして飼育されているカワウソは、ヨーロッパやアジアに広く分布するユーラシアカワウソや東南アジア原産のコツメカワウソ。(神田明美、小坪遊)
http://www.asahi.com/articles/ASK8K2V23K8KULBJ001.html

オリジナルの記事は動画付き。
ニホンカワウソ*1というと四国の高知県というイメージがこびりついているので、「対馬」という地名を目にしたとき、獺じゃなくて山猫の領域だろうと一瞬思ってしまった。さて、この記事で興味深かったのはニホンカワウソ「絶滅」宣言後の「目撃情報」の真相についての記述。やはり「大型のネズミの仲間」であるカピバラは動物園の人気者だけど、もし脱走したら、獺と誤認される可能性もある? 
ところで、獺を見るための隠れた名所は新嘉坡であるという話を最近聞いた。