2億以上

「単身人口已経達到2億中国第四次単身潮来襲」http://news.163.com/16/1125/14/C6NLMFSU00014AED.html
「中国単身達2億 有人称:再不找対象出大事了」http://news.china.com/socialgd/10000169/20170815/31099146.html
「中国単身達2億 中国十大単身聚集地排名」http://news.cang.com/info/517784.html


中国の「国家民生局」によると、中国の未婚者(独身者)の人口が2015年末の時点で2億人を突破したという。けっこう注目が集まっている*1。ただ、殆どの記事は直接「国家民生局」のデータを示したり「国家民生局」に直接取材したりはせずに、「香港のメディアによれば」という間接的な書き方をしている。2億というのは英国と露西亜の人口を合わせた数に匹敵するという。特に女性の間で、結婚への社会的・文化的圧力が減少しているとか、中産階級の独身者は高い可処分所得を持っているので経済的には有利だといった、けっこう楽観的な論調も少なくない。未婚者が多い省としては、天津、北京、上海、広東省といった豊かな地域が多い。しかし、他方では中国におけるジェンダー・バランスの崩壊*2が関係している。中国において、所謂〈非モテ〉は人口学的な必然である。男性の方が断然多いので、統計上必然的にあぶれる人が出てくるが、それに加えて、女性の結婚への圧力が減少しているので、特に低所得の男性の結婚可能性はさらに厳しくなる。貧困地域では、誰も嫁に来ない村というのが幾つも出現している。