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朝日新聞』の記事;


公園で襲われ5人けが 男を殺人未遂容疑で逮捕 千葉

2017年5月21日17時13分



 21日午前11時20分ごろ、千葉県松戸市常盤平3丁目の金ケ作(かねがさく)公園にいた男性から、「男が包丁を振りかざしている」と110番通報があった。松戸市消防局などによると、40〜70代の男性5人が刃物で切りつけられるなどして、病院に搬送された。いずれも意識はあるという。

 県警は、70代くらいの男性を包丁で切りつけるなどしてけがを負わせたとして、近くに住む自称無職の柴田法雄容疑者(34)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕し、発表した。公園付近にいるのを発見したという。「私がやったことに間違いありません」と容疑を認めているという。

 松戸東署によると、柴田容疑者は21日午前11時20分ごろ、金ケ作公園付近で、70代くらいの男性の背中を包丁で切りつけるなどした疑いがある。男性は搬送先の病院で治療中。柴田容疑者も手にけがを負った。このほか、公園で野球をしていた40〜60代の男性4人が柴田容疑者にバットで殴られ、けがをしたという。

 現場は、新京成線常盤平駅の南東約600メートルの住宅街。
http://www.asahi.com/articles/ASK5P4K9PK5PUDCB00R.html


「殺してやる」叫ぶ男 バット振り回し、公園騒然 千葉

上嶋紀雄

2017年5月21日19時07分


 千葉県松戸市で21日に起きた殺人未遂事件で、目撃者の男性が当時の様子を朝日新聞の取材に語った。

 公園近くのマンションに住む会社員の林久樹さん(27)は午前11時15分ごろ、「殺してやる」という声を聞いて自室からベランダに出た。隣のマンションから短髪で黒色の上着とズボン姿の男が出てきて、公園に近づいていくのが見えた。公園の野球場では男性たちが草野球をしていた。

 やがて野球場から騒ぎ声が聞こえた。ただ事ではないと思い、外へ出て、野球をしていた男性に話を聞いた。ユニホームの白いズボンが赤く染まっていた男性は「男が包丁を持っていたので取り上げた。バットを奪われて、殴られた」と話した。公園の入り口には顔から血を流した年配の男性が倒れ、中年とみられる男性は鼻から出血していたという。

 バットを振り回した男は近くの道路にいた。通報を受けた警察官が間もなく駆け付け、2人がかりで馬乗りになって男を取り押さえた。男は手などから出血していた。救急車で搬送される際に「うるせえ。触るな」と叫んでいたという。

 林さんは「男が住むマンションの階段にも血がついていた。恐ろしいとしか言えません」と語った。(上嶋紀雄)
http://www.asahi.com/articles/ASK5P52T3K5PUDCB00W.html

また、

「誰でもよかった」千葉の殺人未遂容疑者が供述

2017年5月22日15時00分


 千葉県松戸市常盤平3丁目の金ケ作(かねがさく)公園で男性5人が切りつけられるなどした事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された近くに住む自称無職の柴田法雄容疑者(34)が「殺してやろうと思った。誰でもよかった」と供述していることが22日、捜査関係者への取材でわかった。被害者らとは面識がなかったといい、千葉県警は柴田容疑者が無差別に襲ったとみて調べている。

 逮捕容疑は、けがをした5人のうち1人の背中を包丁で刺すなどして、殺害しようとしたというもの。柴田容疑者は「自分がやったことに間違いない」と供述しているという。包丁は自宅から持ち出した可能性が高いといい、県警は柴田容疑者の自宅を捜索するなどして確認する。

 柴田容疑者は男性を刺した後、金属バットで男性4人を次々と殴った疑いも持たれている。捜査関係者によると「人を刺した後のことは覚えていない」と供述しているという。県警は、4人についての殺人未遂容疑でも立件する方針だ。

 柴田容疑者は事件当時、腕に大けがをしていた。捜査関係者によると、事件後に帰宅した形跡はなかったが、自宅の玄関前や団地の階段には血痕が残されていた。県警は柴田容疑者が自宅で腕を刺すなどして公園に向かったとみている。
http://www.asahi.com/articles/ASK5Q318MK5QUDCB001.html

たしかインドネシアのジャワにはamokという突如発狂して人を襲うという文化的精神病が知られており、英語のrun amokというフレーズの素にもなっている。似たような狂気はアイヌ人の間でも確認されているようなのだが、個人的にも集団的にも、カタストロフというかエントロピー廃棄効果があるという指摘もある。襲う加害者の側だけでなく、被害者というか社会の側でも、きゃあきゃあ叫びながら逃げ惑うことによって、平坦な日常性が切断され、カオスが導入される。ただ、今回はちょっとスパイスがきつすぎたといえるかも知れない。しかし、みんな一命は取り止めたということで、今後〈武勇談〉のネタには事欠かないということはいえるだろう。
「誰でもよかった」というのは或る種の犯罪容疑者の供述としては既にクリシェになっているわけだが*1、この柴田の場合、「誰でも」には自分自身も含まれているということには注意すべきだろう。