どっちの「麻賀多」?

安倍昭恵、麻薬前科者とオカルト神社を参拝していた 総理夫人の大麻人脈」http://www.dailyshincho.jp/article/2017/04051700/


安倍昭恵*1を巡る『週刊新潮』の記事;


雑誌インタビューなどで、かねてより大麻を称賛する発言を行ってきた昭恵夫人。過去2回にわたって大麻取締法違反で逮捕されているN氏と、千葉県の「麻賀多神社」を訪れたのは、2013年のことだった。

 N氏は、04年にマンションからダイブした窪塚洋介の“心の師”と当時呼ばれていた人物で、

「麻の実、すなわちヘンプからとった油を燃料にしたヘンプカーで全国行脚するなど、大麻の力を説いて回っている」(月刊誌の編集者)

 そして、麻賀多神社の神紋は麻。要は、大麻漬けの前科者と一緒に大麻と縁の深い神社を参拝していたわけである。

さて、「麻賀多神社」だが、千葉県の佐倉市を中心とした一帯、即ち印旛沼というかかつての香取海*2の東岸或いは南岸の地域に18社ある。また、この地域にしかない。その中でも特に有名なのは成田市台方にある「麻賀多神社*3佐倉市鏑木町にある「麻賀多神社*4。前者は「麻賀多神社」の総本社とされる。後者は佐倉城の手前にあり、佐倉藩の鎮守社とされてきた。私は総本社の方にはまだ行ったことがないが、佐倉城の「麻賀多神社」の方は佐倉に用事がある度に参拝している。どっちの方の「麻賀多」なんだ? と一瞬戸惑ってしまった。混同してしまった人は多いらしく、佐倉城の「麻賀多神社」は「週刊新潮の記事について」と題して、

本日発売の週刊誌「週刊新潮」の記事中に、麻賀多神社の社名がでておりますが、当社とは一切関係がありません。
麻賀多神社印旛沼南岸に、全18社鎮座しております。
尚、この記事に関してのお問い合わせもご遠慮ください。
http://www.makata.jp/diary/d.cgi/makata-cont.html?mode:view=1&view:cat=1&html:part=makata-form-search.tmp&html:part=makata-link-page.tmp
と述べている。さて、タイトルには「オカルト神社」とある。その「オカルト」ぶりは新潮のウェブからは審らかではないのだが、或る程度「オカルト」系の教養がある人ならぴんと来るだろう。成田市の「麻賀多神社」は岡本天明*5国常立尊の神示とされる奇書『日月神示*6の自動書記を行った場所だったのだ。岡本天明大本教の信者で、教団を壊滅状態に追い込んだ第二次大本教事件の後も非転向を貫いた。だから、『日月神示』も大本っぽいし、そもそも国常立尊大本教の主神、教祖出口なおに憑いた艮の金神なのだった。