熊澤志保「なぜ安倍昭恵夫人の言動は「軽い」のか? 神さまに呼ばれ「自分探し」〈AERA〉」https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170327-00000051-sasahi-pol&p=1
安倍昭恵*1を巡る中島岳志氏*2のコメントを切り取っておく;
昭恵さん本人の理念は、極めてシンプルだ。2015年の著作『「私」を生きる』(海竜社)には、第1次安倍内閣が終わった07年、「心に決めた」こととして、こう記されている。「五十歳からの人生に向けて、安倍晋三の妻としてより、一人の女性、安倍昭恵としてどう生きるかを考えたい」
前出の中島さんは言う。
「昭恵さんは、森永製菓創業家に生まれ育った、超お嬢様です。40歳を過ぎて、あまりに遅い自分探しを始めました。大学院に通い、ミャンマーに行き、11年6月には山口県に昭恵農場を開きます。同時にスピリチュアルな世界に関心を持ち、関係を深めていきます。特徴的なのが、対談などに頻出する『神さまに呼ばれた』といった表現です」
ナチュラリストを突き詰めて、「日本の伝統」にぶつかるのは、よくあることだという。
「私たちが彼女に違和感を抱くのは、右派的思想と左派的思想が混在しているから。しかし、彼女にとって、なんら矛盾はありません。スピリチュアリズムを入り口に、従来の右や左とは違う軸で動いているのです」
中島さんが危惧するのは、安倍昭恵本人ではなく、こうした安倍昭恵的なもの──「安倍昭恵現象」だという。
「1960年代、感性を重視するヒッピー文化が米国から流入し、エコ運動などと融合して左派の一翼を担ってきました。この層が、土着回帰から日本伝統礼賛にハマる流れができつつある。昭恵さんはその象徴です。戦前の日本の超国家主義の担い手は、ゴリゴリの右派ではなく、実はこうした層でした。藤村操のような自分探しをして煩悶した青年たちの回帰先が、超国家主義だったのです」
*1:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100320/1269056550 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160720/1468983337 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160804/1470275454 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160923/1474654130 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170224/1487910099 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170321/1490068443 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170326/1490552579
*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070116/1168966875 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100914/1284473658 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110403/1301804644 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20111112/1321120673 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20120322/1332376701 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20120621/1340291749 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130413/1365871586 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20131116/1384584256 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20131122/1385081575 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20151129/1448815193