『ラ・ラ・ランド』もとい

NHKの記事;


アカデミー賞 作品賞を誤って発表 会場は一時騒然

2月27日 15時08分


アメリカ映画界最高の栄誉とされるアカデミー賞の発表が行われ、最も注目される作品賞の受賞作品が誤って発表される異例の事態がありました。

ことしで89回目となるアカデミー賞は、ロサンゼルスのハリウッドで各賞の発表と授賞式が行われました。
この中で、最も注目される作品賞の受賞作品は当初、ミュージカル映画ラ・ラ・ランド」と発表され、映画を製作した関係者らがステージに上がってオスカー像を受け取り、喜びのスピーチをしました。

しかし、途中で、式典のスタッフがステージに上がり、受賞したのは別の作品だと伝え、「ラ・ラ・ランド」の関係者が「間違いがあった。作品賞を取ったのは『ムーンライト』だ。ジョークではない。発表者が違うものを読み上げてしまった」と述べて、正しい受賞作品の「ムーンライト」と書かれた紙を会場に示しました。

ステージに上がっていた「ラ・ラ・ランド」の関係者たちは困惑した様子でしたが、受け取ったオスカー像を返却し、「ムーンライト」の関係者に祝福の言葉を贈りました。作品賞のプレゼンターの俳優は、受賞作品が記された手元の紙に、直前に発表された主演女優賞の受賞者で「ラ・ラ・ランド」に出演したエマ・ストーンさんの名前が記されていたなどと説明しました。

アカデミー賞で最も注目される作品賞の受賞作品を取り違えて発表するのは極めて異例で、会場は、一時、騒然となりました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170227/k10010891741000.html

NHKは何故か「プレゼンター」を匿名化しているようだ。「作品賞」のプレゼンターはウォーレン・ベイティフェイ・ダナウェイ*1
実は先々週、『ラ・ラ・ランド*2を観ているのだった。印象に残ったのは、画面の構成というかカメラ・ワークが仏蘭西ぽいなということ。撮影賞を獲ったようだけれど、それは当然かなと思った。ストーリー、特に結末部については色々と議論が出そうな(出ていそうな)感じがする。ビター・スウィートな結末なのだが、巧みにバランスを取っておバカなハッピー・エンドも奈落の悲劇も回避していると評価するのか、それを中途半端だと不満に思うのか。ここでは、デヴィッド・コックス氏の『ラ・ラ・ランド』全否定論をマークしておく;


David Cox “La La Land’s inevitable Oscars win is a disaster for Hollywood – and for us” https://www.theguardian.com/film/2017/feb/23/la-la-lands-inevitable-oscars-win-is-a-disaster-for-hollywood-and-for-us


今度は倫敦の話;


イラン人監督の映画を上映 入国禁止の米大統領令に抗議

2月27日 17時11分


アメリカのトランプ大統領が署名した7か国の人の入国を一時的に禁止した大統領令に抗議するためにアカデミー賞の授賞式を欠席したイラン人監督の映画の上映会がロンドンで開かれました。

アカデミー賞外国語映画賞を受賞したイラン映画「セールスマン」のアスガル・ファルハディ監督は、トランプ大統領が署名した中東など7か国の人の入国を一時的に禁止した大統領令に抗議するため、授賞式を欠席しました*3
授賞式を前にした26日、ロンドン中心部のトラファルガー広場でファルハディ監督を支持しようとこの映画の無料の上映会が開かれ、数千人が野外に設置されたスクリーンで映画を鑑賞しました。

上映に先立ってパキスタン系移民の家庭で育ち、イスラム教徒でもあるロンドンのカーン市長が、「私たちはファルハディ監督と連帯している」と呼びかけると、集まった観客から大きな歓声が上がっていました。
また、ファルハディ監督がビデオメッセージを寄せ、その中で「この連帯はすばらしい始まりだ。この運動が継続して広まり、抑圧的な政権に反対する力を持つことを望む」と述べて、トランプ大統領の政策に対して抗議の声を上げ続けるよう訴えました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170227/k10010891821000.html