今度は火!

今年の4月には和歌山県御坊市で「猫をポリ袋に入れ、海へ投棄して死なせた」男がいたのだった*1。水の次は火!
朝日新聞』の記事;


焼却炉で子猫焼き殺した疑い、神戸の女逮捕 動画も投稿

2016年8月16日21時14分


 子猫を焼却炉で焼き殺したとして、兵庫県警は16日、神戸市垂水区の無職の女(31)を動物愛護法違反の疑いで逮捕し、発表した。殺害の様子を撮影した動画がフェイスブックに投稿され、閲覧した人から県警に通報が相次いでいた。

 生活経済課によると、女は4月18日、自宅マンションのベランダに置いた簡易焼却炉で、生後約6カ月の猫1匹を焼き殺した疑いがある。容疑を認め、「取り返しのつかないことをした」と話しているという。県警は今後、刑事責任能力の有無を調べる。

 焼却炉では犬の死骸も見つかっており、県警は関連を調べる。
http://www.asahi.com/articles/ASJ8J5KKYJ8JPIHB019.html

御坊市の方は80代の爺だったので、ジェンダーも年齢も対照的だといえる。「無職」というのは共通しているけれど。
そもそも「簡易焼却炉」を買った動機を了解しなければならないだろう。今どき一戸建てに住んでいる人でも自宅に焼却炉があるというのはあまりないのでは? まして、マンションのような集合住宅の住人では。低い温度で燃やせばダイオキシンが出るとかうるさいし、火の粉や煙が飛んでくるとかいった近隣とのトラブルも怖い。
唐突な仕方で「県警は今後、刑事責任能力の有無を調べる」と述べられているけれど、これは取り調べ中の刑事がどうも逝っちゃってるようだという直感を得たということだろうか。でも、或る種のフラストレーションとか抑圧感を抱えた人間が八つ当たりというか、弱者への抑圧の移譲としての動物虐待に走るというのはあり得る話なのではないかとも思う。子どもの動物虐待については最近けっこう議論がなされているような気がする。凶悪犯罪者は(結果として)予行演習みたいな仕方で動物虐待を行っていたとか。ただ、大人による動物虐待の意味についての研究というのはあまり知らない。
「生活経済課」とはこれ如何に?

*1:「猫をポリ袋で海に投げ捨てた疑い 「楽にしてやろうと」」http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160523/1464025693 Cited in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160523/1464025693