自宅と公園以外で

承前*1

朝日新聞』の記事(これは第一報);


遺体は世田谷区の88歳女性 東京・目黒の事件

2016年6月27日20時01分

 東京都目黒区の碑文谷公園内の池でバラバラになった女性の頭部や手足が見つかった事件で、警視庁は27日、遺体は世田谷区野沢3丁目の無職阿部祝子さん(88)と特定し、発表した。阿部さんの自宅は、23日に右足が見つかった場所から直線で約600メートルの場所にある。捜査1課は、別居している家族らから女性について話を聴いている。
http://www.asahi.com/articles/ASJ6W6HT7J6WUTIL05G.html

それよりも1時間遅れの『毎日新聞』の記事;

<東京切断遺体>世田谷の88歳女性と判明 DNA型一致

毎日新聞 6月27日(月)21時38分配信



 東京都目黒区の区立碑文谷公園の池で切断された女性の遺体が見つかった事件で、警視庁碑文谷署捜査本部は27日、遺体は世田谷区野沢3、無職、阿部祝子(ときこ)さん(88)と特定したと発表した。遺体のDNA型が阿部さんの所持品に付着したDNA型と一致したという。捜査本部は阿部さんの自宅マンションに設置された防犯カメラの映像を調べるなどして、阿部さんが死亡した経緯を調べている。


 捜査本部によると、阿部さんは碑文谷公園から北西に約600メートル離れたマンションに1人で暮らしていた。26日昼、出入りの清掃業者が「阿部さんと数日間連絡が取れない」と警視庁に相談した。室内に荒らされたような形跡はないという。

 阿部さんは今月19日夜、自宅で横浜市在住の60代の長男の家族と食事をし、長男らは午後8時ごろまで滞在した。阿部さんが帰宅する長男らを見送る姿が、防犯カメラに映っていたという。

 翌20日午前、清掃業者が備品交換のため阿部さん方を訪れたがインターホンに応答がなく、電話にも出なかった。このため捜査本部は、長男らが帰宅した19日午後8時ごろから20日午前の間に阿部さんが事件に巻き込まれた可能性があるとみている。

 阿部さん方は目黒区と世田谷区の境の閑静な住宅地にある。近くに住む70代の男性は「30年以上この辺りに住んでいるが、事件とは無縁な静かな地域。人が事件に巻き込まれたなんて信じられない」と話していた。

 事件は23日午前10時半ごろ、公園の清掃作業員の男性(80)が遺体の一部を見つけて発覚。その後の捜索で、首や両手足など27日までに12の部位が池から見つかった。司法解剖の結果、死因は特定できていない。【神保圭作、春増翔太、斎川瞳】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160627-00000105-mai-soci

28日夜に配信された『朝日新聞』の記事;

室内から血液反応なし、自宅以外で犯行か 目黒の事件

2016年6月28日20時51分

 東京都目黒区の碑文谷公園内の池で、世田谷区の無職阿部祝子(ときこ)さん(88)の遺体が切断された状態で見つかった事件で、警視庁が阿部さんの自宅を検証した結果、室内から血液反応が確認されなかったことが、捜査関係者への取材で分かった。自宅マンションから外出する姿は確認されておらず、警視庁は、マンション内の自宅以外の場所で事件に巻き込まれた可能性があるとみて調べている。

 捜査関係者によると、28日の現場検証の結果、阿部さん宅の室内や風呂場からは血液反応が確認されなかった。阿部さんは19日午後8時ごろ、横浜市に住む長男家族を見送って戻る様子がマンションの防犯カメラに映っていた。だが、その後は出入りが確認されていないという。

 阿部さんは翌20日午前9〜10時、清掃関係の業者が訪問した際には自宅にいなかった。26日になっても連絡が取れなかった業者の相談を受け、世田谷署員が自宅を調べたところ、玄関は無施錠で、室内に物色や争った跡はなく、現金入りの財布も残っていたという。

 このため警視庁は、19日夜から翌朝までに、マンション内の自宅以外の場所で被害に遭った可能性があるとみている。一方、マンション内のエントランスや階段などに設置されている複数の防犯カメラには死角もあるため、同庁は慎重に調べを進めている。
http://www.asahi.com/articles/ASJ6X65HVJ6XUTIL05J.html