「カステラ」と「ネズミ」(メモ)

「『ぐりとぐら』の作者が語る子育て論 「スマホではなく子ども見て」」http://withnews.jp/article/f0150329000qq000000000000000G0011101qq000011453A


中川李枝子さん*1語る。
1パラグラフだけカット;


ぐりとぐら」も、この保育園でのできごとからうまれたお話です。子どもたちはホットケーキがでてくる絵本が大好きで、あるときごちそうしたら大喜び。1人に小さな1枚のそのまた半分だけなのに。もっといいものを、たくさん食べさせてあげたい。そうだ、カステラだ! それも大きな! カステラは高級品で現実には難しい。でも、お話なら想像力があればいい。大きなカステラと対比したくて、小さなネズミが主人公になりました。
「ホットケーキがでてくる絵本」とは『ちびくろサンボ』。

中川 (前略)『ちびくろサンボ』が子どもたち大好きだったのでね、私は『ちびくろサンボ』の向こうを張ったのよ。『ちびくろサンボ』がホットケーキなら、こっちはもっとおいしいものをごちそうしようと思って。ときどきホットケーキと間違える人もいるけど、あれはカステラなんです。材料が違うでしょう。だって『ちびくろサンボ』のホットケーキは卵入れてないもの。
山脇 そうね、トラのバターだから。
中川 トラのバターだけ。トラのバターなんてまずそうじゃないの(笑)。絵を描く方は苦労なさったでしょうけども。
(後略)
(中川李枝子、山脇百合子「「生みの親」は語る」in 福音館書店母の友編集部編『ぼくらのなまえはぐりとぐら』、p.20)
ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)

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ぼくらのなまえは ぐりとぐら (福音館の単行本)

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