かこさとし

朝日新聞』の記事;


絵本作家かこさとしさん死去 「からすのパンやさん」
2018年5月7日13時45分



 「からすのパンやさん」「だるまちゃんとてんぐちゃん」などの作品で知られる絵本作家で児童文化研究家かこさとし加古里子=本名・中島哲〈なかじま・さとし〉)さん*1が2日、慢性腎不全のため死去した。92歳だった。葬儀は家族で行った。後日、しのぶ会を開く予定。

 1926年、現在の福井県越前市に生まれ、東大工学部を卒業。終戦後、昭和電工に勤める傍ら、休日を使って医療や教育などに困難を抱えた人々を支援する「セツルメント活動」に力を注いだ。軍国少年だった自らへの悔いが背景にあったという。戦災にあった地域の子どもに見せていた自作の紙芝居が、福音館書店の編集者だった松居直さんの目にとまり、59年に絵本「だむのおじさんたち」でデビューした。

 「かわ」「海」「地球」など、子どもの好奇心を引き出す科学絵本も数多く手がけた。専門家に取材して最新の知見を盛り込みつつ、語りかけるような文章に加え、挿絵や図版を多くして理解を助けるよう心を配った。ラオスベトナムオマーン、中国などで識字活動や障害児教育にも取り組んだ。紙芝居や一般書を含めた作品は700点を超える。

 約29万点の資料をもとにまとめた「伝承遊び考」全4巻の完成などが評価され、08年に菊池寛賞を受賞。13年に「からすのパンやさん」の続編4冊、「どろぼうがっこう」の続編2冊、14年には「だるまちゃん」シリーズの新作や半生を語った「未来のだるまちゃんへ」を出版するなど、最近まで盛んな創作意欲を見せていた。
https://www.asahi.com/articles/ASL574GBLL57UCLV00K.html

からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))

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See also


錦光山雅子*2「絵本作家かこさとしさん、92歳で死去。「絵本の先生は川崎の子どもたち」と語っていた。」https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/07/kako-satoshi_a_23428464/
見市紀世子「かこさとしさん、戦争への反省と平和への願い。そして子どもたちへの思い」https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/07/kako-satoshi-peace_a_23429300/


息子が初めて読んだ(見た)のは『地下鉄のできるまで』。

地下鉄のできるまで (みるずかん・かんじるずかん)

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