カム土下座

数日前の『朝日』の記事;


埼玉・蓮田市議が環境センター職員に土下座を強要

春山陽一

2015年3月28日05時35分


 埼玉県蓮田市山口博史市議(58)が、副議長を務める蓮田白岡衛生組合(蓮田、白岡両市で構成)が運営する蓮田白岡環境センターの職員に土下座を強要していたことが分かった。山口氏は27日、事実を認めて副議長の辞職願を出した。市議は続けるという。

 27日に開かれた同組合の定例議会で、組合管理者の中野和信蓮田市長らが経緯を説明した。昨年12月、センターを訪れた山口氏が職員を土下座させ、ごみ袋を押しつけて「処分しろ」と言ったという。山口氏は事前に電話でごみ処理の相談をした際に、「職員の対応が悪い」と腹を立てたという。

 山口氏はすでに職員や中野市長らに謝罪し、持ち込んだごみの手数料150円は支払った。朝日新聞の取材に対し、「土下座させたことは事実」と認め、過去に別の職員にも土下座させたことを明らかにした。(春山陽一)
http://www.asahi.com/articles/ASH3W56N1H3WUTNB012.html

これは横暴なパワハラ事件*1ということになるのだろうか。でも、もしかして仮令市議会議員であっても、政治家にとって、「土下座」というのは一般人よりもその意味が軽いのかも知れない。今は以前よりは廃れているかも知れないが、かつては選挙といえば「土下座」だった*2。候補者本人だけでなく、妻や子ども含む家族揃っての「土下座」パフォーマンス*3。まあ、これは人類学的・宗教学的に言えば、反日常的な通過儀礼における地位反転現象といえるかも知れないのだが(See eg. ヴィクター・ターナー儀礼の過程』*4
儀礼の過程

儀礼の過程

ところで、山口博史の「謝罪」は「土下座」だっただろうね。当然。