最高裁判決

承前*1

『朝日』の記事;


秋葉原殺傷事件、被告の死刑確定へ 最高裁が上告退ける

2015年2月2日15時54分


 東京・秋葉原で2008年、7人が死亡し、10人がけがをした無差別殺傷事件で、殺人などの罪に問われた元派遣社員の加藤智大被告(32)の上告審判決が2日、最高裁第一小法廷であった。桜井龍子裁判長は、一、二審の死刑判決を不服とした加藤被告の上告を退けた。死刑判決が確定する。

 判決によると、加藤被告は08年6月、秋葉原歩行者天国にトラックで突入し5人を殺傷、その後にダガーナイフで12人を殺傷した。

 被告側は昨年12月の上告審の弁論で「犯行時は心神喪失心神耗弱の状態だった疑いがある」と主張。「死刑は重すぎる」と減刑を求めたが、小法廷は判決で「周到な準備のもと、強固な殺意に基づき、残虐な態様により敢行された」として退けた。その上で「社会に与えた衝撃は大きく、遺族らの処罰感情も峻烈(しゅんれつ)だ」とし、死刑はやむを得ないと結論づけた。
http://www.asahi.com/articles/ASH223JJ9H22UTIL00G.html

そもそも死刑制度に反対なので、裁判官どもがどんな理屈を使ったとしても、「死刑判決」は不当だと言わざるをえない。その一方で、7人殺しているのだから、現行制度における刑罰相場からすれば、「死刑」は妥当かなとも思う。以前も記したように、この秋葉原虐殺事件で最もショックだったのは加藤智大の弟さんが自殺したことだ。兄の犯罪に責任を感じて弟が自殺するなんてあまりに人格が高潔すぎるだろう。加藤智大があとどのくらい生きるかわからないけど、実の弟を自殺に追い込んだ責任からは逃れられないだろう*2