『朝日』の記事;
最初に『ガーディアン』でこの事件を知ったのだが*1、そこでは、事件の前半部、つまり「海岸の村」の話は言及されていない。また、「ブッダガヤ近郊」の話だが、『朝日』の記事では、「地元の男2人に監禁され、性犯罪被害にあった」とさらりと書かれているが、『ガーディアン』の記事によると、被害者は2人組の兄弟によって3週間に亙ってレイプされ続けた。「 女性はその後コルカタに戻り、在コルカタ日本総領事館と警察に届け出たという」というのもかなりお気楽な書き方。彼女は隙を見て、犯人の処から脱走し、コルカタ(カルカッタ)まで旅をして、日本領事館に駆け込んだわけだ。それから、『朝日』の記事だと被害者は旅行者のようだが(「インドを旅行中の日本人女性」)、『ガーディアン』の記事だと「大学生」で、印度の農村部でフィールドワークをしていたようなのだ;
日本人女性を監禁し強姦 容疑の5人逮捕 インドニューデリー=貫洞欣寛
2015年1月3日16時52分
インドを旅行中の日本人女性を監禁して現金を奪い、強姦(ごうかん)したなどとして、警察当局は3日までに、男計5人を逮捕した。
東部コルカタの警察当局によると、女性は11月下旬、コルカタの外国人旅行者が多い地区で日本語を話す男ら3人に声をかけられ、近郊の海岸に誘われた。女性は海岸の村でわいせつな行為をされたうえ、銃を突きつけられて銀行口座から現金を引き出すよう強要され、現金7万6千ルピー(約14万円)を奪われた。
さらに、女性は北部ブッダガヤ近郊に連れて行かれ、そこで地元の男2人に監禁され、性犯罪被害にあったという。
女性はその後コルカタに戻り、在コルカタ日本総領事館と警察に届け出たという。同総領事館は「警察の捜査が進んでいることは把握している」としている。
インドでは性犯罪が大きな社会問題となっており、実行犯への刑罰は厳しくなったが、発生は続いている。(ニューデリー=貫洞欣寛)
http://www.asahi.com/articles/ASH135JXVH13UHBI00G.html
印度の性犯罪事情;
The woman, a university student, travelled to Gaya from Kolkata. It is thought she had been studying life in rural India for some time.
Indian officials have come under intense scrutiny over the country’s efforts to curb violence against women, particularly after international outcry following the fatal gang rape of a medical student in Delhi in 2012. Since then, several attacks on foreign women have been reported, leading to a dip in tourist numbers in the country.Last January, a 51-year-old Danish tourist was robbed and gang raped at knifepoint in Delhi.
In 2013, a Swiss cyclist holidaying in the central Indian state of Madhya Pradesh was robbed and gang raped by five men, all of whom were later sentenced to life in prison.
*1:Dominic Smith “Indian brothers held over alleged kidnap and rape of Japanese student” http://www.theguardian.com/world/2015/jan/03/indian-brothers-held-alleged-kidnap-rape-japanese-student