年の終わりに

NHKの報道;


安倍首相 靖国神社に参拝
12月26日 16時44分


安倍総理大臣は、総理大臣就任から1年がたった26日午前、東京・九段の靖国神社に参拝しました。
安倍総理大臣は、参拝のあと記者団に対し「日本のために尊い命を犠牲にされたご英霊に対して、尊崇の念を表し、不戦の誓いを新たにした」と述べるとともに「中国や韓国の人々の気持ちを傷つけるという考えは毛頭ない」と強調し、理解を得るための努力を重ねていく考えを示しました。

安倍総理大臣は、午前11時半すぎにモーニング姿で、東京・九段の靖国神社に公用車で到着しました。
そして、出迎えた関係者に一礼したあと、本殿に上がって参拝しました。
政府関係者によりますと、安倍総理大臣は「内閣総理大臣安倍晋三」と記帳し、私費で献花料を納めたということです。
安倍総理大臣は、参拝のあと記者団に対し、「日本のために尊い命を犠牲にされたご英霊に対して、尊崇の念を表し、そして、み霊安らかなれと手を合わせて参りました。同時に、靖国神社の境内にある鎮霊社にもお参りしてきた。鎮霊社は、靖国神社に祭られていない諸外国の人も含めたすべての戦場に倒れた人々の慰霊のための社だ。そこにお参りして、すべての戦争で命を落とされた人に手を合わせて、再び戦争の惨禍によって人々が苦しむことのない時代を作るという決意を込めて不戦の誓いを新たにした」と述べました。
また、安倍総理大臣は、「もとより韓国、中国の人々の気持ちを傷つけるつもりは毛頭ない。母を残し、愛する妻や子を残し、戦争で散った英霊のご冥福をお祈りし、リーダーとして手を合わせるのは、世界共通のリーダーの姿勢ではないか。それ以外のなにものでもないと理解していただく努力を続けていく」と述べ、理解を得るための努力を重ねていく考えを示しました。
さらに安倍総理大臣は、「日本は戦後、自由と民主主義を守ってきた。そのもとに、平和国家としての歩みをひたすら歩んできた。この基本姿勢は一貫し、一点の曇りもない。これからも謙虚に礼儀正しく誠意を持って説明し、対話を求めていきたい。ぜひ、この気持ちを中国、韓国のリーダーに直接、説明したい」と述べました。
安倍総理大臣が、総理大臣在任中に靖国神社に参拝するのは、第1次安倍内閣を含めて初めてです。
また、現職の総理大臣が参拝するのは、平成18年8月15日の「終戦の日」に当時の小泉総理大臣が参拝して以来のことです。
「心の自由の問題」

新藤総務大臣は、閣議のあとの記者会見で「総理大臣といえども個人の私的行為であり、心の自由の問題なので、総理大臣がそう判断したのであれば、それを受け止める。いつ、どのようなときであっても、自由に、自分の気持ちにしたがって参拝されればいいと思う」と述べました。
「悩んだ末の判断だと思う」

下村文部科学大臣は、NHKの取材に対し、「安倍総理大臣としても非常に悩んだ末の判断だと思う。年内に参拝をしたいという思いはずっと持っていて、ギリギリ、きょうになったということだろう。安倍総理大臣としての決断であり、思想信条の問題でもあるので、安倍総理大臣の判断は判断として、適切に行ったのだと思う」と述べました。
「外交に影響出ないよう説明に尽きる」

農林水産大臣は記者団に対し、「当然のことだが、私人として参拝したと理解しているので、政府として特にこの件について何か申し上げることは差し控えたい。総理が説明したように、外交問題に影響が出ないようしっかりと説明をしていくことに尽きるのではないか」と述べました。
「関係国に理解得る努力を」

岸田外務大臣は、外務省で記者団に対し、「安倍総理大臣は、私人の立場で参拝されたと認識しており、個人の心や信教の自由に関する問題だと考えている。安倍内閣歴史認識や外交姿勢は全く変わっておらず、今回の参拝が、政治問題化や外交問題化することは望んでいない。関係国に対して、しっかりと理解を得る努力をしていきたい」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131226/k10014125303000.html

駐日米国大使館による「失望」コメント;

Statement on Prime Minister Abe's December 26 Visit to Yasukuni Shrine


December 26, 2013

Japan is a valued ally and friend. Nevertheless, the United States is disappointed that Japan's leadership has taken an action that will exacerbate tensions with Japan's neighbors.

The United States hopes that both Japan and its neighbors will find constructive ways to deal with sensitive issues from the past, to improve their relations, and to promote cooperation in advancing our shared goals of regional peace and stability.

We take note of the Prime Minister’s expression of remorse for the past and his reaffirmation of Japan's commitment to peace.
http://japan.usembassy.gov/e/p/tp-20131226-01.html *1


石山永一郎「【靖国は今】中国敵視、差別的記述も 沖縄基地問題で反対している人“よそ者”  靖国神社崇敬奉賛会の会報/関係者にも懸念」http://www.47news.jp/47topics/e/235482.php


靖国神社崇敬奉賛会青年部」が熱湯浴化しているという。これには「靖国神社崇敬奉賛会青年部顧問」の中西輝政のような老右翼知識人もかなり困惑しているという。そういえば、「靖国社務所までもがもう左翼の巣というではありませんか」と嘆く熱湯浴がいたな*2


See also

Justin McCurry “Japan's Shinzo Abe risks tension with neighbours by visiting war dead shrine” http://www.theguardian.com/world/2013/dec/26/japan-shinzo-abe-tension-neighbours-shrine


中国外交部のリアクションに言及。