何故かサンスクリット

鄭依菁「興趣多於研究、復旦梵語課火爆」『東方早報』2013年9月17日


中国の大学生の間でサンスクリット語の人気が高まっている。新学期を迎えたばかりの復旦大学の「梵語基礎課1」は定員150名の教室が満杯になった。また上海の同済大学を初めとして、サンスクリット語の授業を新たに開講した大学も多い。サンスクリットを学ぼうとする学生の中には、勿論仏教学や印度学の研究を目指すものも多いが、そもそも文学、哲学、歴史学といったサンスクリットと関係がありそうな専攻の者はごく一部で、多くは医学、化学、法学など、サンスクリットとは関係のない専攻の者である。
記事では、現在中国大陸でサンスクリットを大学院レヴェルで専門的に学べるのは4箇所しかないこと、中国の印度学の研究水準は世界的な水準から立ち遅れていることなどが述べられているのだが、何故今頃になってサンスクリットの人気が出て来たのかという動機の部分に対する言及はないのだった。