捏造?

承前*1
龔菲「20余名学者指責“曹操墓”作假」『東方早報』2010年8月23日


8月21日に蘇州で開かれた「三国文化全国高層論壇」に参加した23名の学者が曹操の墓だとされている河南省安陽市の「西高穴村高陵2号墓」の発掘の過程で「人為策劃、故意造假、作偽証等行為」が存在したことを糾弾する声明を出した。
金石研究者の李路平江蘇省書画鑑定委員会主任によると、例えば出土した3つの石碑の2つは、1998年に安陽で出土した「魯潜墓誌」と筆跡が同一であり、さらに旁の「止」が「山」になっているという誤字まで共通しているという。李路平は、この3つは100年近くの年代の差があるにも拘らず同一人物によって彫られたものだと断定している。また、魏晋文学の研究者の黄震雲中国政法大学教授は出土した「画像石」について、彫が深くて現代の電動鑿で彫られたものであると述べている。彫った際の石の粉が残っている。
中国では考古学的な捏造や偽造に関する法律的規定はないという。ただ、「西高穴村高陵2号墓」が有料で公開された場合、入場券を買った人が「消費者権益保護法」第49条に基づいて損害賠償を求めることはできるという。