文物から観光へ?

承前*1

江村「管他真與假“曹操墓”要収銭了」『東方早報』2010年8月19日


「西高穴村高陵2号墓」が曹操の墓なのかどうかはまだ確定していない。しかし、ことは既に「文物考古」の問題から「商業開発」の問題に移っているようだ。
地元安陽県政府は「曹操高墓」脇に新築した展示館を9月末に「対外開放」し、その入場料を60元とすると発表した。まだ曹操の墓かどうかという真偽も定まっていないのに早いのではないかという声もあるが、その背後には地元政府の財政問題もあるようだ。6月に出た安陽県政府の報告書によれば、6月中旬の段階で、発掘と文物修復に700万元、現場及び周辺の整備に45万元、「高墓」南側の土地の収用に400万元、展示館や墓見学用通路の建設に800万元など、既に2000万元近くが投入されている。
因みに、上海美術館の入場料は20元。スタバの珈琲(tall)は1杯15元。