溝口先生(改めて)

承前*1

『朝日』の記事;


東大名誉教授の溝口雄三さん死去 「日中・知の共同体」

2010年7月21日4時32分


 宋代から現代までの中国の思想・文化を研究したことで知られる東京大学名誉教授の溝口雄三(みぞぐち・ゆうぞう)さんが13日、死去した。77歳だった。近年パーキンソン病を患っていた。葬儀は近親者ですでに行っており、後日、しのぶ会を開く予定。喪主は妻睦子(むつこ)さん。

 名古屋市出身。一橋大、東京大などで教授を歴任。欧州中心の歴史観を批判し、前近代の中国思想の中に欧州とは異なる中国の近代が準備されていたことなどを論じた。著書に「中国の衝撃」「方法としての中国」など。

 日中両国を始めとする知識人らが討議するプロジェクト「日中・知の共同体」の主要メンバーとして、歴史や戦争認識について対話を重ねた。全140巻ある中国・南宋の思想家、朱熹(しゅき)の「朱子語類」の翻訳をよびかけ、21人の研究者による現代語訳の刊行が07年から始まっていた。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0721/TKY201007200653.html