前近代と近代

承前*1

ハンセン病」に対する差別というのは、最近という生物の発見以前の前近代と近代では、その質を異にしているといえるだろう。前近代においてはあくまでも外見に対する差別であった。近代においては、(実際には感染力は弱いのに)感染の危険に対する過剰反応としての排除。また、隔離された療養所内で子作りが禁止されたというのは、(これまた科学的根拠はないが)遺伝に対する恐怖があったということだ。
科学の発展(この場合は細菌学や遺伝学)がトンデモを呼びこんでしまうという例。
近代日本における「ハンセン病」者隔離については、取り敢えず武田徹『「隔離」という病い』をマークしておく。

「隔離」という病い―近代日本の医療空間 (中公文庫)

「隔離」という病い―近代日本の医療空間 (中公文庫)