経済思想さんに教えていただく。
http://hitorigurashi.cocolog-nifty.com/kyodo/2010/01/112-3584.html
島田裕巳さん曰く、
「創価学会に対するメッセージの可能性」はないだろう。あったとしたら、挑戦或いは当てつけになってしまう。創価学会はたしかにその教義の主要な部分において国柱会(田中智学)からの影響が認められるということはある(例えば、『第三文明』という創価学会系の雑誌があるが、「第三文明」という用語自体がそもそも国柱会用語)*1。しかし、富士派たる創価学会にとって、田中智学や石原莞爾の「日蓮主義」は所詮は〈身延〉のものにすぎない。日蓮門流における身延山と富士との対立は或る意味では、左翼における中核vs.カクマルよりも根深いのだ。島田さんが新潮新書から出した『創価学会』*2はその類の本の中でも推奨すべき本に属するとは思うが、この読みに関しては、敢えて苦言を呈しておく。
昨日、丸の内の丸善にある松岡正剛氏プロデュースの書店「松丸本舗」で、鳩山首相が本を買ったとのこと。その目録を見ていると、なんと「虹色のトロツキー」が含まれている。これは松岡氏推薦なのだろうか。このマンガ、創価学会系のマンガ雑誌に連載されたもので、内容は、日蓮主義者の石原完爾(sic.)が五族共和の学校を満州国につくり、そこにトロツキーを呼ぼうとしたというもの。その背景を首相が知っていたとも思えないが、創価学会に対するメッセージの可能性はあるのだろうか。
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- 作者: 島田裕巳
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/06/01
- メディア: 新書
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