本願寺が

京都新聞』の記事;


浄土真宗本願寺派 参院選へ僧侶候補公募
比例代表で擁立検討

 浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺京都市下京区)は来年夏の参院選で「宗門特別推薦」を行うことを決め、宗門が擁立する候補者の公募を始めた。候補者公募は今回が初めてで、全国の32教区に適任者がいないか調査を依頼した。

 本願寺派は2007年の前回参院選で新たに宗門特別推薦の規約を設けた。宗門代表として民主党公認(比例代表)の藤谷光信氏、自民党公認(大阪選挙区)の谷川秀善氏の僧侶2人を推薦、ともに当選した。

 2人は公益法人制度改革など宗門が関連する問題の国会審議を報告し、国政と宗門をつなぐ役割を果たしているといい、来年の参院選でも引き続き、国政と宗門のパイプ役となる人材を送り込みたい意向だ。

 公募は本願寺派の僧侶(教師)であることが条件で自薦、他薦は問わない。所属政党も問わないが、宗門を挙げて全国組織で支援することから、比例代表での擁立を検討している。
 本願寺派は「国政の課題に宗教的な考えを伝えるためにも国会へ人材を送りたい。選挙も迫っており、なるべく早い時期に候補者を決めたい」としている。
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009100600036&genre=J1&area=K00

上で名前が挙がっている谷川秀善氏のサイトはhttp://www.syuzen.jp/。「浄土真宗」はあまり前面に出してはいない。まあ普通の自民党員という感じだ。藤谷光信氏のサイトはhttp://fujitani-koushin.net/。こちらの方は「浄土真宗」を前面に出しているが、より左派的(人権派的)。この人の名前をどこかで聞いたことがあるなと思ったが、検索してみると、

民主・藤谷光信参院議員、法衣で開会式
2009.1.5 20:48

 
 現職の僧侶である藤谷光信参院議員(民主)が5日の通常国会開会式に、僧侶の正装にあたる法衣(ほうい)を着て登院した。スーツの上に布袍(ふほう)を羽織った議員はいたが、正式な法衣の着用は戦後の国会史上初めて。

 今回身につけたのは、黒い和式布袍に輪袈裟(わげさ)、切袴(きりばかま)などで、「正服第1種」と呼ばれる最高の略衣(りゃくえ)。藤谷氏の事務所は「道徳教育に欠かせない宗教の理解を深める機会になれば」と説明している。

 藤谷氏は平成19年の初当選後、初めての開会式は参院事務局との調整が間に合わずにスーツを着用し、今年正式に認められた。「厳粛な気分になった」と藤谷氏。大荒れが予想される国会も、幕開けは厳かに行われたようだ。
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090105/trd0901052050013-n1.htm

そういえば、幕末から維新にかけて、東本願寺が勤王で西本願寺が佐幕だったんだっけ? 近代日本の〈国家神道〉体制の成立に対する(島地黙雷を中心とした)浄土真宗の両義的で且つ決定的な〈貢献〉を巡って、末木文美士『日本宗教史』*1(pp.182-186)を久々に捲ってみた。
日本宗教史 (岩波新書)

日本宗教史 (岩波新書)