http://d.hatena.ne.jp/apesnotmonkeys/20090105/p1
英語のrecreationは日本語において、レクリエーション或いはリクリエーションに化け、さらにレクと縮まる。因みに、リクとは略さないようだ。また、レクレーションと発音することも多いと思うが、これは少なくとも書き言葉としてはアウトであるようだ。辞書的な意味としては、労働や勉強の疲れを癒し英気を養う活動ということになる。ベタに直訳すれば再創造。マクロなサイクルにおける労働力や学習力?の再生産が生殖(procreation)だとすれば、こちらの再創造はミクロなサイクルにおける労働力の再生産ということになる。
遊びとか娯楽とかアートとかがそのような労働力(学習力)の再生産のための活動として位置づけられること。一方では、それを持ち出すことによって、遊んでるんじゃない!という声に対して、労働力(学習力)の再生産だ!と遊びを正当化することはできる。他方では、遊びが産業=勤勉(industry)に搾取されていることになる。ホイジンガの『ホモ・ルーデンス』を持ち出すまでもなく、そもそも遊びとはその無目的性(自己目的性)によって特徴づけられていた筈なのに、それが労働や勉強に従属し、consummatoryなものからinstrumentalなものへと変じてしまう*1。
- 作者: ホイジンガ,高橋英夫
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それから、遊びということでは、故多田道太郎*2とその『遊びと日本人』、『物くさ太郎の想像力』をここでもマークしておくべきであろう。
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