「長嶋・王・張本」

川瀬さん曰く、「「そういえば、黄金期の巨人のクリーンナップが日中韓(長嶋・王・張本)の選手であった、というのをポストコロニアル的に論じた人っているだろうか?」という疑問が湧いた」*1。私の記憶だと、虚人「黄金期」(V9時代)に張本さん*2パリーグ東映フライヤーズ(現在は日本ハム)にいて、巨人に移籍したのは長嶋茂雄が「巨人軍は永遠に不滅です」という言葉とともに現役を引退して、監督になった時。その年、巨人はV9からいきなりリーグ最下位じゃなかったか。ということで、「長嶋・王・張本」のクリーンナップというのは存在したことはなかったんじゃないか。それから、V9時代の巨人の5番というのは安定していなくて、私の子ども時代の記憶によれば、高田が入ったり柴田が入ったり、時には森が入ったりしていたと思う。
ちょうど関川夏央『海峡を越えたホームラン』なんていう本を思い出したりもしたのだが、最近は1970年代を思い出させられることが多い。松平康隆によって、ミュンヘン・オリンピックの記憶とか*3。最近、露西亜のお相撲さんとか加勢大周とか、大麻に対するバッシングが賑やかであるみたいだけれど、1970年代にも井上陽水舟木一夫ジョー山中といった人たちが葉っぱでぱくられた。