寺内大吉

『読売』の記事;


寺内大吉さん死去…直木賞作家・キックボクシング解説者


 直木賞作家で浄土宗大本山増上寺(東京都港区)法主寺内大吉(てらうち・だいきち、本名・成田有恒=なりた・ゆうこう)さんが6日午後5時12分、心不全で死去した。

 86歳だった。葬儀は増上寺葬として行うが、日取りは未定。喪主は同寺の楠美知仁(ちじん)執事長。

 東京生まれ。大正大学在学中に大吉寺住職に。1957年、司馬遼太郎らと同人誌「近代説話」を創刊。61年、宗門の権力争いに巻き込まれる僧侶を描く「はぐれ念仏」で直木賞を受賞した。「念仏ひじり三国志」(毎日出版文化賞)など宗教をテーマに執筆する一方、キックボクシングなどのスポーツ、競輪などのギャンブル評論でも活躍し、テレビにも解説者として出演、ベレー帽をトレードマークに「大吉和尚」の愛称で親しまれた。2001年、増上寺法主に就任した。

(2008年9月7日00時11分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20080906-OYT1T00525.htm