方言の翻訳というのは難しい。かつて江藤淳がサイデンスティッカーによる谷崎潤一郎『細雪』の英訳について、方言(例えば船場言葉)が切り捨てられているといちゃもんをつけたことがあり*1、たしかそれに対して、ロビン・ギルという人がマーク・トウェイン『ハックルベリー・フィン』の日本語訳もそこに出てくる南部方言や黒人方言が無視されていると反論したかと思う。

英語はこんなにニッポン語―言葉くらべと日本人論 (ちくま文庫)
- 作者: ロビンギル
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1989/05
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さて、http://d.hatena.ne.jp/yskszk/20080307#p1とかhttp://d.hatena.ne.jp/sean97/20080307/p5とかを見て、大阪弁を中国語訳するとしたら上海語に訳すのが妥当なのかなと思った。如何だろうか。