陰謀理論批判(メモ)

承前*1

http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-532.html
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-533.html
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-544.html


所謂「リベラル」系や左派系のblogに蔓延る「疑似科学」や「陰謀理論」への批判。反戦や反ネオリベラリズム反グローバリズムを唱える左派系のblogに「陰謀理論」が蔓延っていることについては、誰かががつんというべきだろうと思っていた。上に挙げたような批判が共感をもって迎えられれば喜ばしいのだが、コメント欄を見る限り、そうともいえないようだ。さらに、このようなblogに感じ取れるのは、ネオリベラリズムへの反発や批判を名目にしたナショナリズムレイシズムとの野合である。「陰謀理論」がしばしば反ユダヤ主義を伴っていることからもわかるように、これらは文化本質主義を共有する。また、マインド・コントロール論という粗雑な心理学も問題になるだろう。
ところで、「ケムトレイル」というのを知る*2。怖いですね。
上のエントリーでは「水伝」*3の話もあって、「疑似科学」も批判されているのだが、「疑似科学」というのはhttp://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060114/1137205330でも述べたように、裏返しの科学主義であり、「疑似科学」を解体するためには、科学そのものの権能に対する哲学的批判が不可欠ではないかと思う。「疑似科学」は信じていなくとも、能天気な科学万能論を唱えてしまう人はけっこういるのであり、そういうのを見ると、それこそ〈非科学〉的だろと思ってしまう。