『竇唯譯雨吁』

承前*1

やっと『竇唯譯雨吁』の封を切り、実際に聴いてみる。
それで、これが竇唯+「譯」というバンドのCDであること、レコーディングされたのが2000年の7月であり、ポストプロダクションは2006年7月。つまり、〈車燃やし事件〉の後である。
メンバーは、


 〓*2謳歌:ギター
 陳勁:ベース
 單曉帆:ドラムス及びパーカッション
 竇唯:ギター、ヴォイス、キーボード、ドラムス


である。作詞作曲は竇唯。編曲は「譯」。
曲目は、


静安

禧晤
乱戦国
語虚何以言知
雨吁
天水
山秀谷
鄭公
喜調
乂安
尾声再 
シンセサイザーを前面にフィーチャーしたアンビエント風から始まって、徐々にギターを前面に出したパンク風に曲調が移っていく。しかし、音の透明さは失われない。聴いていて、懐かしい感じがしたが、この音の感じはかつて竇唯がつくりだした王菲の音のあの透明さと同じなのだ。