1221

先週の金曜の夜、延安西路にある”1221 The Dining Room”というレストランで食事をした。もう1週間前のことだが、記しておきたい。
”1221 The Dining Room”は上海料理の店。店の名前は延安西路1221号にあるから”1221”。表通りからは見えにくい隠れ家的な要素もある。しかし、店の中は西洋人を中心とした客で盛り上がっており、ちょうど欧州のビストロという感じである。料理は突飛なものはなく、茄子の炒め物とか長崎ちゃんぽんみたいな焼きそばとか、日本で食べる〈中華料理〉に近いか。但し、上海料理なので、味付けは思いっ切り甘いけれど。特記すべきは白ワインが美味しかったこと。ここ10数年、美味しいと思った白ワインを飲んだことはなかったし、自分でも赤ワインと違って、料理用はともかくとして、白を積極的に買うということはなかった。暑かったとはいえ、あれほど美味しい白ワインを、しかも上海で呑めるとは思わなかった。ただ、産地もブランドも忘れてしまったのだが。ともかく、5人で4本空けてしまった。そのせいで、帰宅してから仕事ができなかった。先週から今週にかけて、4本の仕事を抱えていたのだが、特に日曜日から水曜日までは連日15時間労働という感じだった。ひとつにはこの店のワインのせいである。
食事は私たち夫婦と、M弁護士、その同僚のL弁護士、秘書のJ嬢の5人。J嬢はちゃきちゃきの上海っ子。L弁護士は中国と日本の血を引き、マレーシアで生まれ育ち、日本の高校、英国の大学、米国のロー・スクールを出た人で、英国と米国の弁護士資格を持つ。また、馬来語、日本語、英語、中国語を操る。その前の週に北京から上海にやってきたばかり。こういう会食もグローバル化の一側面なのだ。話としては、金城武のネタで盛り上がったのだが、その詳細は公開の場で披露してしまうと差し障りがあるか。