これも行けないのが、残念。
Cultural Studies Forum (CSF) 4月例会のご案内◎日時: 4月30日(日) 14:00〜
◎会場: 武蔵大学 7号館3階社会学部実習室3
最寄り駅西武池袋線・江古田駅、西武有楽町線・新桜台駅、地下鉄大江戸線・
新江古田駅
(詳細は〈http://www.musashi.ac.jp/03-02.html〉をご参照下さい)◎報告題: 「国家神道」の存在論――戦前期日本社会をめぐる歴史記述の問題(仮)
◎報告者: 赤江達也さん (日本学術振興会特別研究員(慶応義塾大学)、社会学)
ディスカッサント: 未定
◎報告要旨
戦後六十年を経た現在、靖国問題が重要な政治的主題となる一方で、国
家神道のイメージが揺らいでいる。「戦後」において、「国家神道」は
「戦前/戦争」という集合的な苦難の経験を喚起する否定的な記号であっ
た。だが、そうした記号の使用法は、今やそれだけで胡散臭くみられてし
まう(ことがある)。そればかりか、近年の国家神道研究もまた、「国家
神道」を語ることの困難を体現しているように思われる。
本報告では、戦後日本における「国家神道」をめぐる歴史学的な言説の
系譜を検討し、「国家神道」という記号の地位に着目しながら、その問題
の構図を明らかにしたい。さらに、「国家神道をどう書くか」という実際
的な問題についても考えてみたい。こうした歴史記述の問題は、政治と宗
教(の分離/非分離)をめぐる「現在」の記述という課題とも連動してい
るはずである。◎報告に関連する赤江さんの最近のお仕事
赤江達也「〈ためらう〉身体の政治学――内村鑑三不敬事件、あるいは国
家の儀式空間と(集合的)身体・論――」『年報社会学論集』第17号、
pp.1〜12、2004年
赤江達也「抵抗としてのファシズム――戦時期日本における無教会主義と
『日本ファシズム』論――」『社会学評論』第211号(Vol.53, No.3)、
pp.396〜412、2002年◎その他推薦参考文献
高橋哲哉『靖国問題』ちくま新書、2005年(第三章)
山口輝臣『明治国家と宗教』東京大学出版会、1999年(はじめに)
磯前順一『近代日本の宗教言説とその系譜』岩波書店、2003年(付論 国
家神道をめぐる覚書)