Across the Universe

ビートルズ


Words are flying out like endless rain into a paper cup
They slither while they pass, they slip away
Across the universe
Pools of sorrow, waves of joy
Are drifting through my open mind
Possessing and caressing me
と歌う。たしかに、言葉は溢れ出すけれど、その多くは文字に定着されることなく、滑り落ちて、どこかへ消えてしまう。書く人は誰もが、この自分に溢れ出した筈の言葉が見つからなくて途方に暮れるということを経験している筈。

ところで、Mixiのある人の日記のコメント欄で、ある若手の社会学者が日本の代表的な「現象学者」がTSとかNK(何れもイニシャル)であるという前提で、「現象学」を語っていた。orz. 例えば、シュッツのテクストの翻訳者たちとかいるでしょうに。
たしかに、「本質直観」とか「判断停止」とか云々しても何も言ったことにはならない。そんなものは、現象学者の特権などではなく、誰もが常に行っていることだからだ。現象学、少なくとも構成的現象学の意味は、誰もが平然と意識もせずに行っている所作を、敢えて擬いてみせるところにある。