河南省周口→連雲港→南通→崇明島→上海

 王継勤、王宜金、臧鳴「来滬求職、河南農民自編竹筏漂長江」『東方早報』2006年4月17日


4月16日午前8時頃、崇明島周辺の長江で1人の男性が溺れかかっているのが発見され、「上海海事局呉淞水上安全指揮分中心」によって救助されたが、その後男性は上海市内へと姿を消してしまった。
男は、1973年生まれで、「河南省周口市抹溝県呂譚郷吉荘大隊固寺営村」出身の「王発平」。彼は今年の春節の後、広東省を目指して家を出て、先ず徒歩で江蘇省北部の連雲港に至り、さらに徒歩で長江沿岸の江蘇省南通に辿り着き、そこで自ら竹で筏を編み、長江を渡って、長江河口の崇明島に到った。さらに、上海市内を目指し、また竹で筏を編んで長江を渡ろうとしたが、おりしも「漲潮」すなわち満潮に出くわして、筏は浸水して、救助される次第となった。
『東方早報』の記者が「固寺営村」の共産党書記に電話で取材したところ、王さんは以前も「東北」まで徒歩で往復したことがあるという。
「上海海事局」に保護され、新しい衣服を支給され、16日12時30分、「呉淞大橋」で警官と別れ、独り上海市内に(徒歩で)向かっていったという。今頃は、上海のどこかにいるに違いない。