文化の伝承?

 yojiro5さんの「皇太子ヘッド」*1

 「皇太子ヘッド」という言葉自体はたしかに「マサコさんと皇太子が結婚したとしに14・15歳くらいだった子どもが作った言葉」かも知れないけれど、その前提となるイメージというか文化的価値観は以前からある。世代を越えて文化は継承されているのである。〈ヒロノミヤ世代〉がいうのだから、間違いない。1970年代においても、浩宮のイメージというのはそんなものだった。大体どの学校でも、〈殿下〉という綽名の奴はいたのではないかと思う。そのことがその後の彼らの人格形成にどんな影響を与えたのかはわからない。
世代を越えて文化は継承されているのである。表のメディアでは、そんなことは(仮令思っていたとしても)明言しないだろうし、〈反体制〉的な言説においてもそんなしょうもない、批判以前のことは無視される。だから、それはオーラルな伝承という仕方をとる。ある意味で、皇太子についてのそういうイメージを密かに共有していることが、そういうオーラルな伝承の共同体に参与していることが、〈日本人〉のアイデンティティにとって重要なことなのかも知れない。