早稲田大学

 


早大でビラまき逮捕 建造物侵入容疑で

2005年12月29日08時53分

 早稲田大のキャンパスでビラをまいていたアルバイトの男性(22)が建造物侵入の疑いで逮捕、勾留(こうりゅう)されていたことがわかった。東京地裁で28日、勾留理由開示の法廷が開かれ、坂田正史裁判官は「証拠を隠滅する可能性がある」などと勾留の理由を述べた。

 警視庁の調べなどによると、男性は20日昼、東京都新宿区の文学部がある戸山キャンパスで、学生会館移転問題に絡むビラをまいた。学校側がキャンパスの外に出るように求めたが従わなかったため身柄確保(私人による逮捕)をし、警察に通報して引き渡した。調べに対し、男性は黙秘しているという。

 男性の弁護人は「大学当局による政治的な弾圧だ。罪証隠滅のおそれも逃亡のおそれもない」と即時釈放を求めた。

 早大などによると、今回のビラは、01年に学生会館が移転する際、繰り返し反対運動をしていた大学OBら3人を構内への立ち入り禁止とした処分の撤回などを求める内容だった。大学側は今月に入り、再三にわたり注意をしていたという。早大広報室は「学生証の提示を求めたが応じなかった。不審者として通報した」としている。
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200512280427.html


早大ビラまき、逮捕の男性を釈放

2006年 1月11日 (水) 03:09



 早稲田大学の構内でビラを配っていた男性が建造物侵入容疑で逮捕、勾留(こうりゅう)された事件で、東京地検が「事案が軽微だ」として、男性を釈放していたことがわかった。

 早大などによると、男性は昨年12月20日昼、戸山キャンパス(東京都新宿区)でビラを配っていた。大学側は学生証の提示を求めたが応じないため、退去を求めた。男性はいったんキャンパスの外に出たが、その後配布を再開。再度の退去要請に応じなかったため、身柄を確保(私人による逮捕)して牛込署に引き渡した。

 男性は12月29日に釈放された。東京地検公安部は「今回は立ち入った場所が大学という場所だったことを考え、目的がビラまきということが明らかであることも踏まえて判断した」としている。

 弁護人は「釈放は当然のこと」と話している。
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20060111/K2006011004040.html

今頃になって、はじめて詳細を知りたり。また、「私人による逮捕」という概念を初めて知った。
 この件について、メモしておくと、


 「早大ビラ撒き逮捕事件を考える。」(mixiのコミュ)
 http://mixi.jp/view_community.pl?id=533549

 「2005年12月20日早稲田大学文学部でのビラ撒き不当逮捕を許さない」
 http://wasedadetaiho.web.fc2.com/i/top.htm


また、いとうせいこう氏の


 「大学は終わった」http://diary.nttdata.co.jp/diary2006/01/20060116.html


紅野謙介氏の


「大学の自己解体?」http://homepage.mac.com/konokensuke/iblog/C1948269043/E20060127133457/index.html


紅野氏の〈予期せざる〉帰結についての推論は興味深い。
 一方における対抗的言論が盛り上がる一方で、他方においては官僚主義的な沈黙が支配しているように(少なくとも管見では)見える。個人の責任における証言は、社会学的・歴史学的義務であろう。
 また、自らが不可視且つ不定型な共同体に関わっていることを忘却せし学者は憐れむべし。