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 12月16日、用を含めて、六本木→本郷→有楽町(銀座)→丸ノ内と経巡ったのだが、体調は最低のまま。

 本郷は、新泉社に行って、


  下田直春
  『増補改訂 社会学的思考の基礎 社会学基礎路理論の批判的展望』、1988


を買う。会社の人が、本が汚れてますけどいいですかと言ったのだが、これは最後の数冊というやつだろうか。
 近くの蕎麦屋で〈大ざる〉を食べたのだが、美味しいとは感じず。
 その後、有楽町に行って、

 
  『現代思想』12月号、特集「1990年代論−−規律から管理へ」
  サイード『ペンと剣』ちくま学芸文庫


を買う。
 丸ノ内を彷徨ううちに、ミクニ・カフェに入って、オーガニック・コーヒーを注文。取り敢えず、珈琲を美味いと感じるくらいには、或いは煙草が美味いと感じるくらいには元気が恢復していることに気づく。しかし、元気といってもたかだかそれくらいなので、ミクニ・カフェで小1時間ほどまったりして、それで帰宅。
 
 花野裕康さんの「行為と不定性−−内部観測過程として−−」(『現代社会理論研究』10、2000、pp.61-74)を読んでみる。やはり、難解ではあるが、いまそれを書き連ねる余裕はない。今度じっくりご本人に伺ってみるか*1。ただ、花野さんがいう「不定性」の問題と明日の研究会で取り上げられる竹中さんの『精神分析社会学』で展開されている「一次過程」と「二次過程」の関係についての問題とが、何かしらパラレルなものを有しているんじゃないかということは見当はつく。それから、スペンサー=ブラウンをベースにした「形式的行為論」は、「行為論」といいつつ、それが〈相互行為〉或いは〈社会的行為〉の水準を問題にするや否や、ある重大な困難に直面してしまうのではないかという感じはした。

*1:言い遅れましたが、花野さん、Mixiの方には過分な紹介文、ありがとうございました。