法社会学その他

 5月26日は、石村善助『法社会学序説』(岩波書店、1983)を読了する。オイゲン・エールリッヒとマックス・ウェーバーを中心とした法社会学の(特に初期の)学説史を知るという点ではとても勉強になった。ただ、20年前以上の本ということを差し引いても、第2次世界大戦後の学説史については、些か密度が薄いということはいえる。勿論、H.L.A.ハートについては、今まで何も知らなかったに等しいし、ハートと並べて紹介されているロン・フラーに至っては、今回初めてその学説の概要を知ったという体たらくなので、本書を読んだ甲斐はあったということになる。また、ルーマンの『法社会学』の解説も比較的わかりやすかった。それから、最近は、アルフレート・シュッツとの関連で、尾高朝雄をちゃんと読まなければならないと思っているのだが(と書くということは、読んでいないということだ)、戦前日本の学説史の部分での尾高への言及は簡潔にすぎて、些か残念。なお、石村氏は最後の部分(第2章4節「法の社会学理論」)で、特異な(オリジナルかつ興味深いという意味)〈システム論〉を展開しているのだが、これに対するその後の継承や批判はどうなっているのか、ちょっと気になる。




 BBCをチェックしていたら、"Sweden tops poll of nation brands"という記事に出会した。一種の国別人気投票で、11か国についての国家のブランド性、政治・ビジネス・産品・文化・観光などの総合的な評価を調べましたというものだ。その元ネタのトップ・ページを見る限りでは、回答者のサンプルはどうなっているのかとか、何故11か国なのかとかいうことに関しては、はっきりしない。取り敢えず、ランキングは、



1. Sweden
2. UK
3. Italy
4. US/Germany
5. Japan
6. China
7. India
8. South Korea
9. Russia
10. Turkey


となっている。




 先日触れた〈靖国問題〉であるが、http://d.hatena.ne.jp/swan_slab/20050526/p1に、Blog上の様々な論が紹介されているのを発見。