土耳古の地震*1、最初の一報は死者10名くらいだたのに、みるみるうちに膨れ上がり、1週間後には既に3万を超えている。地震の被害としては2008年の四川大地震以来なのでは? 東日本大震災(311)はマグニチュードは巨大だったけれど、犠牲者の多くは津波によるものではなかったか? TVやネットで伝えられる地震被害や救出作業の映像を見て、トラウマがフラッシュ・バックしてきたという人も決してレアではない筈だ。
さて、大地が揺れる度に、陰謀理論や偽情報が飛び交うという経験則がある。今回も例外ではなかったようだ。
直接ツィート画面を引用する気にはならないのだが、「それでも地球は回っている」と称するツィッター・アカウントは「アメリカにとっては、あまりにタイミングの良い新ロシア国*2トルコの大地震」と「人工地震」を示唆してみせている*3。まあ、そもそも土耳古は露西亜が敵対するNATO加盟国なんだけどね。勿論、これは一例に過ぎず、こうした〈信じている人〉系のほうかに、2016年の熊本地震でライオンを脱走させた奴がいたけれど*4、それと多分同じノリであろう、偽情報もグローバルに流通している。
『朝日新聞』の記事;
あまりシリア領内の情報は入ってこないのだけど、シリア側には地震波以上に複雑な事情があるのだった。例えば、内藤正典氏*5曰く、
トルコ・シリア地震で「原発事故」や「津波」 SNS上にデマ情報
2/7(火) 12:12配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/1278d404d8516824ea9614f69b37d71a6a42baf3
日本の報道で専門家が、あの地域はレンガを重ねただけの家が多いと話していたが、少し補足が必要。シリア北部は内戦でアサド政権とロシア軍が酷い空爆を繰り返し、バラックに暮らす人も多く再建した住宅にも耐震の余地なし。トルコ側は99年震災の後、耐震化され地震保険も強制だが守っていたかどうか。
— masanorinaito (@masanorinaito) 2023年2月7日
*1:震源は土耳古領内だけれど、被害は国境を跨いで、土耳古とシリアの両国に亙っている。
*2:sic. 正しくは「親」だろう。
*3:https://twitter.com/OW8W5KKvX8sJKLR/status/1622930683365838849 Cited in https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2023/02/08/065325
*4:See https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20160418/1460945815 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20160721/1469054827 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170420/1492656737 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180209/1518136585
*5:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/11/07/190246 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2022/02/27/091010 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2022/02/27/134931