「卒論」を巡る疑問

或る日本文学研究者*1のツィート;


吃驚。この方自身、驚いたからツィートしたのだろう。メディアからこの方の許に問い合わせが殺到しているとしても不思議ではない。
先ず思ったのは「卒論代行」*2の相場というのは幾らくらいなのだろうか。大学生が自分の生活費の中から何とか工面できる金額なのだろうか。「卒論代行」頼むから金をくれ! と親に泣きついているのだろうか。だとしたら、親のモラリティも問われることになる。
また、「いわゆるFラン大学」の先生だけど、「Fラン大学」の学生が高水準の卒論を提出した時点で、「代行」の臭いに気づかないのだろうか。もしかして、日常的な「レポート」も「代行」を使っていて、うちの大学、世間では「Fラン」とか蔑まれているけど、鋭いレポートや卒論を出してくれる学生も多いですよ、とか、(ランクが上の大学のポストにありついた)友人に自慢したりしているのだろうか。
また、「卒論」が落とされるって、どういう事態なのだろうか。書くのを断念したというのは聞いたことがあるけれど、「卒論」を落とされたというのは聞いたことがない。そもそも、「卒論」が不合格になるということがてーげーなことだろう。普通、かなり出来が酷かったとしても、ぎりぎりC評価で「卒業」はさせるんじゃないだろうか。考えられるのは、「卒論代行」を含む研究不正、そうじゃなかったら、主観的な主張、感想、体験ばかりで、〈論〉がないなど、(様式的に)論文になっていない、とか。そうじゃなかったら、日本語能力自体に問題がある、とか。