岩波書店のツィート;
長尾真さんが逝去されました。長く日本の情報学をリードされ、京都大学総長や国会図書館長等を歴任されました。小社では「岩波講座 情報科学」「岩波 情報科学辞典」等の編集委員をお務めくださったほか、『電子図書館』『「わかる」とは何か』等をご執筆くださいました。謹んでお悔やみ申し上げます。
— 岩波書店 (@Iwanamishoten) 2021年5月26日
『京都新聞』の記事;
最初にその名前を知ったのは、1990年代の初めに岩波新書の『人工知能と人間』を読んだときだっただろうか。
長尾真・京都大元総長が死去 文化勲章、人工知能研究で業績
5/26(水) 18:24配信
元京都大総長で人工知能(AI)研究に多くの業績を挙げた長尾真(ながお・まこと)氏*1が23日に出血性脳梗塞のため死去していたことが、26日分かった。84歳。三重県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻の美紀子(みきこ)さん。
長尾氏は、京大工学部卒。工学部講師や助教授を経て1973年に教授となり、大型計算機センター長や付属図書館長、工学研究科長などを歴任した後、97年~2003年に総長を務めた。
総長在任中は桂キャンパス(京都市西京区)を開設し、創立100周年記念事業として「百周年時計台記念館」を完成させた。また国立大学協会長として、法人化に向け全国の国立大の意見をとりまとめた。
総長退任後は、国立国会図書館長として、電子図書館化を推進。国際高等研究所(木津川市)所長、京都府公立大学法人理事長も務めた。
専門は情報学。研究の成果はさまざまな分野に応用され、文字認識は郵便番号の読み取り装置に、顔の識別技術は防犯カメラに使われている。自身が開発した過去の翻訳例から自動的に最適解を導く「用例翻訳」も、世界的に普及した。
情報処理学会功績賞や人工知能学会業績賞、日本国際賞などを受賞。紫綬褒章を受章し、文化功労者にも選ばれた。18年には文化勲章を受けた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d98ad5c5adb8a6f32a923d349b5024121faf0c9a
See also
「湊長博 総長からの長尾真 元総長逝去に関してのコメント」https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news/2021-05-26-0
- 作者:長尾 真
- 発売日: 2001/02/20
- メディア: 新書
- 作者:長尾 真
- 発売日: 1992/12/21
- メディア: 新書