彷徨える中国人?

朝日新聞』の記事;


京都・舞鶴の海岸に木造船漂着 海底に2人の頭蓋骨

朝日新聞デジタル 11/30(水) 12:56配信



 30日午前6時40分ごろ、京都府舞鶴市小橋の海岸の岩場に木造船が漂着し、舞鶴海上保安部の職員が発見した。潜水調査をした結果、近くの海底に2人分の頭蓋骨(ずがいこつ)やあばら骨などが沈んでいるのも見つかった。

 同保安部によると、木造船は長さ約10メートル、幅3メートル。船には、国名や所属を示す表示はないが、船内には中国語の表記がある無線機やモーターが見つかった。周辺で操業していた漁船の船長が29日正午ごろに、沖合7キロの海上で転覆状態の木造船を見つけ、地元の漁協を通じて同保安部に通報していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161130-00000052-asahi-soci

記事から想像するに、この船は相当長い期間、幽霊船*1として波間を漂っていたことになる。「京都・舞鶴の海岸に木造船漂着」というタイトルをみたとき、反射的に北朝鮮からか! と思ってしまった。7月には山口県の仙崎に(生きた)北朝鮮人が漂着していたのだった*2舞鶴は中国大陸よりも朝鮮半島に近いし、そもそも中国は日本海に直接接していないのだった。中国からということだと、東シナ海或いは黄海を通ってきたのだろうか。日本海に入って舞鶴に辿り着くには相対的に狭くて交通量も多い対馬海峡を通過しなければいけない筈。よく韓国当局や日本当局に見つからなかったなと思う。
さて、江戸時代における中国(清国)から日本への漂着については、大庭脩『漂着船物語』をマークしておく。
漂着船物語―江戸時代の日中交流 (岩波新書)

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