猪と豚の間

神戸新聞』の記事;


2021/4/6 12:12神戸新聞NEXT

豚熱を確認 兵庫県内で2例目、死んだ野生イノシシ見つかる


 兵庫県は6日、丹波市春日町の山中で死んだ状態で見つかった野生イノシシ1頭から豚熱の感染を確認したと発表した。県内での豚熱の感染確認は3月16日に続き2例目で、計3頭となった。

 県によると、4日午前、犬の散歩をしていた地元の男性が、道路脇の山中でイノシシ1頭の死骸を見つけ、猟友会を通じて同市に通報。県が遺伝子検査で感染を確認した。見つかった場所は、3月に県内初の感染が確認された野生イノシシ2頭の死骸の発見場所から1キロ以内の距離だったという。

 県は豚やイノシシを飼育する県内60施設に連絡。これまでに施設内で豚やイノシシの異常の報告はないという。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202104/0014216303.shtml

「豚熱」とは数年前まで「豚コレラ」と呼ばれていた病気*1
ところで、イノシシとブタ、日本語においてはこれらは全く別の動物とされていることになる。中国語とは違い、「猪」という漢字もイノシシ専用。にも拘わらず、イノシシとブタとの性的接触を含む交流は途絶えていないようだ。上の記事に出てくるイノシシたちもそもそもはブタを介して「感染」したはずだし、そのブタだってイノシシ経由で「感染」した可能性がある。野生動物と家畜との交流。よく考えると、ブタ以外の草食性の家畜は、馬にしても牛にしても羊にしても、その原型となった野生種が既に絶滅しているのだった。