夏目かをる「辻井伸行の母校・上野学園大学、学生に廃学告知はZoomで! 経営者は「バッハの楽譜」を売却し…」https://news.yahoo.co.jp/articles/9368e87809575b3c8e1f0c0309cddf1affca034d
上野学園大学は新入生募集停止を突然告知した*1。中学と高校と短大は残るということだが、これで「大学」は現在在学している学生が卒業した時点で「廃学」になることが事実上決定した。
問題は「少子化」とか「コロナ禍」といった一般的外部環境というよりも、同族企業としての危機。創業者一族による法人の私物化の果ての経営危機。こういう危機は上野学園だけではないだろう。考えてみれば、私立大学というか学校法人というのは同族企業の典型といえるかも知れない。経済史、政治学、教育学、家族社会学といった社会科学のあらゆる角度から攻めることが可能な素材。ちょっと大袈裟に言えば、同族企業としての学校法人というのは近代以降の日本社会を理解するための最重要の鍵であるかも知れない。最近のモリカケ問題というのも要するに同族企業としての学校法人と中央の権力者との癒着という問題である。
ところで、上野学園の創業者は石橋さん。東京の上野にあるから上野学園なのか。川崎医科大学*2とは逆のパターン
*1:学校法人上野学園「[重要]上野学園大学 大学部門 学生募集停止のお知らせ」https://www.uenogakuen.ac.jp/university/news/2020/post_276.html
*2:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/05/14/032226