或る見返り

汁のある蕎麦の話*1

朝日新聞』の記事;


加計・獣医学部で入学式 加戸氏「魔法で出産した学部」
柳川迅、大川洋輔2018年4月3日22時50分



 新設に至る経緯が国会で議論になっていた学校法人加計学園岡山市)の岡山理科大獣医学部愛媛県今治市)が開学し、3日に入学宣誓式が開かれた。新入生186人が出席した。獣医学部新設は52年ぶりで四国では初。

 式では、学園の加計孝太郎理事長が「世界に冠たる獣医学部に高めるため、あらゆる努力を惜しまない所存だ。四国で初めて誕生した獣医学部でパイオニアとして新たな歴史を刻んでほしい」とあいさつした。

 そのうえで新設に至る経緯にも触れ、「いろいろとご心配をおかけしたが、予想をはるかに上回る志願者が集まった。学園が長きにわたって取り組んできたプロジェクトが評価されたことと、獣医学部の新設がいかに望まれていたかを如実に示している」と述べた。

 長年誘致活動を続け、国会審議でも参考人として出席してきた加戸守行・愛媛県前知事が来賓で参列し、「岩盤規制を突破して(新設が)認められた。そんな意味では、魔法にかけられることで出産した獣医学部。昔から難産の子は立派に育つと言われる。国際的に通用する獣医師として、加計学園獣医学部の名を世界にとどろかせてほしい」とエールを送った。

 新入生代表として壇上に立った獣医学科の佐々木旭美さん(18)は、「受験期は波乱の連続だったが、これに屈することなく乗り越えられた。そんな私たちだからこそ、高い意志を持ち、この獣医学部を素晴らしい学校にできると確信している」と決意を述べた。
(後略)
https://www.asahi.com/articles/ASL4342SNL43PFIB007.html

この「入学宣誓式」(或いはそれに対する報道の仕方)に対する感想として、以下のエントリーが興味深かった;


岡山理科大学獣医学部入学式」http://ragaraja.cocolog-nifty.com/blog/2018/04/post-ba9d.html


さて、


リテラ編集部「獣医学部新設の加計学園・岡山理科大の入学式にケント・ギルバートの姿が! 加計擁護の裏でちゃっかり客員教授に就任」http://lite-ra.com/2018/04/post-3926.html


この「入学式」の来賓席にケント・ギルバートが座っていたのだという。
曰く、


本サイトは早速、岡山理科大学に電話で事実確認をした。

ケント・ギルバートさんは、今年度から本校の客員教授になられました。定期的な授業ではなく、年に数回、特別なかたちで、特別講座というかたちで講義をなさることになると思います」(岡山理科大学担当者)

 続けて、そのケント氏が年に数回担当する予定という「特別な講座」の内容について聞くと、「まだ決まっていないと思います」(同担当者)という回答。いずれかの学部に所属するのではなく、大学全体の「客員教授」という位置付けだという。

 いずれにしても、ケント氏はいつのまにか、加計学園の大学で、曲がりなりにも「教授」の名称がつくポストに就任していたのである。これはちょっと、驚きではないか。

『リテラ』の見立てによると、これは或る種のお礼だということになる;

繰り返すが、ケント氏といえば、加計学園問題でも政権を擁護し、追及するメディアをバッシングしてきた御仁。たとえば、「zakzak」(夕刊フジ)の連載(2017年7月15日)では、〈最近の一部の日本メディアの偏向ぶりはひど過ぎて、もはや笑いごとでは済まされない〉として、加戸氏の国会での発言と国家戦略特区をめぐる議事録を読むと〈「加計問題=フェイクニュースだ」と誰でも理解できる〉と主張した。

 また、昨年7月29日の同連載では、〈ここ数カ月の「加計学園」問題に関するテレビ報道の偏向は、タガが外れたとしか思えない〉と述べ、疑惑を追及するテレビメディアを攻撃。〈番組制作者やコメンテーターの偏向ぶりは、日本が憲法を改正して「普通の国」になることを阻止したい外国政府の工作員か、女や金の問題で弱みを握られた「敵の手先」としか思えない〉なる妄想をぶちまけていた。

ところで、ケント・デリカット氏って、今どうしているのだろうか。