20代の頃にはわからず


20代の頃に島田虔次『朱子学陽明学』を読んだけれど、そのときは全然ぴんと来ず、頭にも入らなかった。それから数十年後に、同じテーマ、同じ題名の小島毅朱子学陽明学*1を読んだ。そのときは、20代の島田本のときとは違って、テクストに入り込んで、著者に頷いたり反発したりするという体験ができた。多分、これは島田本と小島本の違いというよりは、(読者が)馬齢を重ねたことの効果ということなのだろう。
朱子学と陽明学 (岩波新書 青版 C-28)

朱子学と陽明学 (岩波新書 青版 C-28)

朱子学と陽明学 (ちくま学芸文庫)

朱子学と陽明学 (ちくま学芸文庫)

  • 作者:小島 毅
  • 発売日: 2013/09/10
  • メディア: 文庫