上智の毛沢東主義者

宇都宮健児を「左派色が強い」と敬遠する人たちには山本太郎陣営に「毛沢東主義」系極左の影響が強いことを知っていただきたい」https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2020/06/24/073425


あの及川健二*1が14歳で、斎藤まさしと出会ったと主張しているという話が紹介されている*2。1994年のことと推測される。
ところで、新左翼の系譜についての知識が全くない人に、1970年代から80年代にかけて斎藤が属していた「立志社」という集団のビラを見せて、こいつら「極左」でしょうか、それとも「極右」でしょうか? というクイズを出したら、多くの人が「極右」と答えるんじゃないかな。何しろ、


対ソ軟弱外交粉砕


とか


北方領土奪還


といった文字が常に躍っていたわけだから。
ところで、斎藤まさしって上智大学ですよね。最近、上智大学毛沢東主義者というのがちょっと気になっている。ノンフィクション作家の関川夏央上智大学中退ですけど、その大学時代について本人が具体的に語っている文章を読んだことがない。なので、関川氏がどのような学生生活を送っていたのかとか、如何にして中退に至ったのかとかは全然知らない。しかし、数年前から、もしかして関川氏は毛沢東主義者の集団に関わっていたんじゃないかという考えが思い浮かんだ。関川氏の『砂のように眠る むかし「戦後」という時代があった』*3の中には、氏と毛沢東主義との関係を示唆するような箇所が幾つかある。この本は、短篇小説(フィクション)と評論が交互に並ぶという特異な構成になっているのだけど、毛沢東主義が言及されているのはどれもフィクションの部分である。まあ、何れにせよ、関川氏と斎藤が同じ時期に四谷のキャンパスにいたということは間違いない。