勝武士

『日刊スポーツ』の記事;


高田川部屋の勝武士さんがコロナ感染死 28歳
[2020年5月13日12時58分]


日本相撲協会は13日、新型コロナウイルス感染のため入院していた高田川部屋の三段目の勝武士(しょうぶし)さん(本名・末武清孝)*1が、同日午前0時半にコロナウイルス性肺炎による多臓器不全のため都内の病院で死去したことを発表した*2山梨県出身。28歳だった。日本のプロスポーツ選手が新型コロナウイルスの影響で死去するのは初めて。国内で20代の死亡は、初とみられる。

勝武士さんは中学卒業後に高田川部屋に入門し、2007年春場所初土俵。身長165センチと小柄ながら、強い足腰を武器に最高位は東三段目11枚目。明るい性格で知られ、巡業などでは初っ切りを務めたこともある。糖尿病の持病があり、入院後も体調が心配されていた。

協会が発表した勝武士さんの経過は以下の通り。

▽4月4、5日 38度台の発熱。師匠らが保健所に電話をかけ続けたが、つながらず。

▽4月4~6日 近隣の複数の病院に依頼したが、受け付けてもらえず。

▽4月7日 近隣の医院にも相談したが、医療機関は見つからず。

▽4月8日 熱が下がらず血痰(けったん)が見られたため救急車を呼んだが、なかなか受け入れ先が決まらず、夜になって都内の大学病院に入院。簡易検査の結果は陰性。

▽4月9日 状態が悪化し、別の大学病院へ転院。

▽4月10日 PCR検査で陽性と判定。

▽4月19日 状態が悪化し、集中治療室で治療を受ける。

▽5月13日 午前0時30分、都内の病院で死去。

八角理事長(元横綱北勝海)は、協会を通して以下のコメントを発表した。

「この度は悲報に接し、協会員一同、心より哀悼の意を表します。ご遺族の皆様方のご傷心を察しますと、お慰めの言葉も見つかりません。1カ月以上の闘病生活、ただただ苦しかったと思いますが、力士らしく、粘り強く耐え、最後まで病気と闘ってくれました。今はただ、安らかに眠って欲しいと思います。懸命の措置をしてくださいました医療機関の皆様には、故人に代わり、深く感謝申し上げます」
https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202005130000226.html

UTYの報道;

山梨県甲府市出身 三段目力士 勝武士 新型コロナで死去
2020.05.13 19:45


山梨県甲府市出身の大相撲三段目の力士、「勝武士」が、コロナウイルス性肺炎による多臓器不全で5月13日未明、亡くなりました。28歳でした。
勝武士、本名・末武清孝さんは、4月10日、PCR検査で新型コロナウイルスの陽性が確認され、19日に病状が悪化。都内の病院の集中治療室で治療を受けていましたが、5月13日午前0時半、コロナウイルス性肺炎による多臓器不全で亡くなりました。
28歳でした。
新型コロナウイルス感染症による現役力士の死亡は初めてです。
甲府市出身の勝武士は、幕内力士、竜電関の竜王中学校柔道部の1年後輩で、同じ高田川部屋に所属。竜電関の付け人を務めていました。
また、人懐こく誰からも愛される人柄で、初っ切りの名手としても知られ、地方巡業では会場をおおいに沸かせていました。
http://www.uty.co.jp/news/20200513/7396/

「糖尿病」という「持病」があったとはいえ、まだ20代の青年が死ぬというのは聊かショッキングだ。現役の取的が病死するということだと、横綱玉の海の死を思い出した。玉の海の場合、享年27歳*3玉の海もこの勝武士と同じく、中学時代は柔道部だった。また、1998年に白血病のため、現役のまま、30歳で他界した剣晃は 勝武士と同じ高田川部屋*4。変な偶然だけど。
See also


「大相撲 新型コロナ感染の力士が死亡 28歳 20代以下は初めて」https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200513/k10012428091000.html
ハフポスト日本版編集部「高田川部屋の力士・勝武士さん死去。新型コロナによる肺炎で多臓器不全に【新型コロナウイルス】」https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5ebb7fb8c5b6b58e4cc9c5ec